日本の証券業界におけるIT投資動向:2011年
2011/12/21
孔慶順
Abstract
(このレポートは日本語で2011年10月18日に発表しましたが、2011年12月21日にIT Spending Trends in the Japanese Securities Industry: 2011"というタイトルで英文版を発行しました。)
日本の証券業界はいまだ厳しい状況が続いていますが、積極的に対策を講ずる必要のある課題が次々と浮上しています。日本の証券業界のIT投資額は、 大幅な成長は期待できないものの、投資すべき分野は多く、業界全体で緩やかながらも堅調な増加を維持していくと、セレントでは予測しています。
セレントの最新レポート「日本の証券業界におけるIT投資動向:2011年」 では、日本の証券業界のトレンドを踏まえながら、そのIT投資動向について分析しています。セレントの予測では、日本の証券業界におけるIT投資額は 2011年3月期には3,920億円、2015年3月期には4,750億円にまで達すると予測しています。2010年3月期から2015年3月期の CAGRは4.3%と、堅調な成長を見せるでしょう。
出典:セレント
「日本の証券業界は執行スピードの高速化やモバイル機器の普及・高度化、クラウドコンピューティングへの関心などの要因から、今後数年間はIT投資に積極的でしょう」とセレントのアジアグループのアナリストで、本レポートの執筆者である孔慶順は述べています。
本レポートでは、日本の証券業界における市場トレンドおよびITトレンドについて詳しく分析し、証券会社とベンダーに向けて、今後の戦略を提案しています。