キャピタルマーケッツ・サーベイランス・ベンダー動向: 取引とコミュニケーションのサーベイランス
2018/02/06
この分野のベンダー市場には新規参入が相次ぐ一方、既存プレーヤーも攻勢を強めており、ベンダー間の提携や再編が進むなど、変化が起きつつあります。
Key research questions
- サーベイランス(取引監視)テクノロジーが重視されるようになった理由は?
- サーベイランス・ベンダー業界はどう進化しているか?
- キャピタルマーケッツ・サーベイランス・ソリューションの今後の進化の見通しは?
Abstract
アナリティクスは、キャピタルマーケッツ・サーベイランスの形を変えつつあります。
本レポートでは、トップベンダー17社のソリューションを分析し、マルチチャネル向けサーベイランス・テクノロジーの最新トレンドとイノベーション動向を明らかにします。
自動取引監視ソリューションへのニーズの高まりや、ベンダーソリューションの機能強化の最大の要因は、規制強化の動きです。金融機関はベンダーに対し、サーベイランス機能の高度化だけでなく、新機能リリースに要する時間の短縮やコスト削減も求めています。
サーベイランス・ソリューションの機能強化を図る上で、アナリティクス全般に対する関心が高まり、中でも人工知能(AI)や機械学習の活用に注目が集まっています。
もう1つの注目分野は、クロスアセットの取引監視能力の高度化で、取引所取引と店頭取引の両面が対象になっています。(例: 為替、コモディティ、債券、クレジット、金利など)
有力ベンダーにとっての最優先課題は、取引監視アルゴリズムの中に各種のコミュニケーション(メール、音声など)を含めることです。