銀行のセキュリティ関連投資: 今後のトップトレンド
Abstract
セレントの予測では、北米の銀行による2005年のセキュリティ関連IT投資は前年比12.2%増の18億ドル(約1,930億円)に達する見通しです。銀行強盗や口座詐欺など犯罪の手口が進化し、これらの防止策を講じることが至上命題となる中、銀行がこうした投資を拡大しているのは当然といえるでしょう。
今日、銀行は、ID盗難、口座詐欺、トロイの木馬、ハッキング、フィッシング、その他数多くの悪質な犯罪に直面していますが、このような状況の下、ITセキュリティはその最も基礎となる柱と言えます。銀行は、行内のネットワークやデータ、顧客、そして顧客の個人情報や資産の保護に万全を期することが求められています。さらに、銀行業務全般のセキュリティを徹底させるためには、リスク管理やコンプライアンスを常に最重視することが不可欠でしょう。
セレントの最新レポート「銀行のセキュリティ関連投資:今後のトップトレンド」は、情報セキュリティの主要トレンドと銀行のセキュリティ担当最高責任者(CSO)とそのスタッフが直面している問題を明らかにし、考察し、そして戦略的な観点から分析しています。
「銀行のCSOやCISO(Chief Information Security Officer)、そして、そのスタッフは重い責任を背負っています。一般企業においても、安全なネットワークや事業環境を維持することがすでに複雑で困難な課題となっていますが、金融サービス業者の場合、内部の不正や外部からの悪質な攻撃の急増という問題も抱えているため、銀行は早急なソリューション導入に向けて全力を挙げているのです」と、セレント銀行プラクティスのシニアアナリストでレポートを執筆したジェイコブ・イエーガーは述べています。
本レポートは、11の図と6つの表を含む全34ページで構成されています。
注)米ドルから日本円への換算レートは、2005年3月31日の仲値(東京三菱銀行公表による)を参照。