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DevOps:スピード/質の向上/コスト低減への新ITアプローチ

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2016/10/23

Abstract

KEY RESEARCH QUESTIONS
1

DevOpsとは?

2

保険のコアシステムにおけるDevOpsの利用はどの程度普及しているか?
3

DevOpsの利用が最も進んでいるのはどの分野か?

DevOps(デブオプス)とは、ITサービスを提供・維持するための方法についての新しい考え方です。すなわち、システムの立ち上げと稼働に使われる全てのプロセスとツールを見直し、瞬時に望ましい結果を達成できるようにするというものです。DevOpsは、ソフトウェア開発の規律とシステムの運営を結び付け、自動化を通じて質とスピードの向上を可能にします。現在、多様なツールがオープンソリューションやベンダーのパッケージ製品として販売されています。

セレントが保険会社のPASシステムを手掛けるベンダー80社を対象に行った最近の調査で、DevOpsをどの程度利用しているかを問うたところ、75%を超えるベンダーが保険会社に DevOpsの機能の一部を提供していると回答しました。DevOpsは、これらのツールの自動化、開発およびテストに多額の投資を投入する余裕のある保険会社にとっては有効な手法といえるでしょう。一方、商品化のスピードが遅い保険会社や、マニュアルによるテストや最小限の投資を良しとする保険会社はDevOpsを活かしきれない可能性があります。それでも、多くの保険会社が既にこうした手法を一部取り入れています。

「新たなツールやアプローチを採用する場合は必ずそうであるように、そこにはコストが生じます。保険会社は既に採用に向けて動いていますが、それらを採用することで大きなメリットが得られる一方、自社の要件に合ったスピードとIT上の課題を考慮した上で投資規模を決める必要があるでしょう」と保険プラクティスのシニア・アナリストのクレイグ・ビーティーは述べています。