商品化スピードの加速がもたらす効果(生命保険)
Abstract
セレントが開発した商品化スピードモデルは、商品開発期間を短縮し、収益の拡大を実現させます。
保険会社の幹部達は経営目標として、機敏性、柔軟性、対応性、商品化スピードの加速をよく挙げます。これらのコンセプトは保険事業のバリューチェーンのあらゆる部分に当てはまるものですが、その始点となる商品開発の段階ではとりわけ重要となります。
セレントの最新レポートは、商品化スピードの加速について損害保険市場、生命保険市場のそれぞれに分けて検証したものです。レポートでは、商品開発サイクルの短縮や商品化スピードの加速によって目覚しい効果が得られることを明らかにしています。たとえば、財務面では収益および利益率の向上といった効果が得られることがわかりました。また、市場のリーダーとしての地位を確立することも重要であり、特に独立した販売チャネルを持つ保険会社にとってはこの点がカギとなります。販売チャネル、潜在顧客、既存契約者はいずれも対応力と革新性を備えた保険会社を高く評価しているからです.
「セレントが開発した商品化スピードの測定モデルを用いた結果、損害保険・生命保険会社ともに多大なROI(投資利益)を得られることがわかりました。一方、ボトルネックが発生するケースが最も多いのは、IT環境の変更や当局への申請手続の時点であることもわかりました」と、セレントの保険グループのシニアアナリストで本レポートの著者であるドナルド・ライトは述べています。
レポートでは、商品化スピードを評価する上で2つの重要な基準を説明しています。第1に、1つの新商品を市場投入するまでのサイクルタイムです。第2は商品ラインの鮮度で、それは新商品・改良品の総売上に占める割合で測れます。レポートの結論では、商品化のスピード、プロセス、組織体制といった分野別にベストプラクティスを幾つか示しています。また、損害保険と生命保険の各レポートでは、それぞれの分野に特有な規制や競争を巡る課題も浮き彫りにしています。
各レポートとも6つのグラフを含む16ページで構成されています。