収斂する世界におけるトレーディングの変革
トレーディング責任者による戦略的テクノロジーの選択:未来のキャピタルマーケッツ・プラットフォーム
Abstract
セレントはナスダックと共同で、グローバルなトレーディング企業、ブローカーディーラー、国内のトレーディング企業において、フロントオフィス・トレーディング/ テクノロジーに携わる50人の幹部社員をインタビュー・ 調査した。本リサーチが示しているのは、トレーディング責任者はトレーディング・テクノロジーのバリューを最大限に生かそうとしており、縦割りアセットクラスを解体して運用し、主要パートナーの戦略的選択を行い、テクノロジーを利用して、競争的差別化、フロントオフィス非コア機能の外部委託の方法、およびビジネスとテクノロジーをより緊密に結びつける社内プロセスを生み出しているということである。
以下を含む多くの調査結果が得られた。
- 今後3年間、フロントオフィス・トレーディング・テクノロジー支出は年平均成長率9.8%で増加する見込み
- トレンドは経費削減から集中的支出に移行し、調査参加者の3分の2以上が増収
- 調査参加者の82%が、トレーディング・テクノロジーは重要な競争的差別要因と回答
- 今日最も優先順位の高い新興テクノロジー支出分野は、クラウド(66%)、その次がAI/ML (27%)。今後3年間で最も優先順位が高いのは、ML/AI (79%)
セレントは、キャピタルマーケッツ・テクノロジーの現在/ 将来の状況について、セルサイドのトレーディング責任者の調査を行い、彼らが直面している責務、ビジネスチャンス、課題について尋ねた。
調査参加者は、新たに出現した規制/ 競争/ テクノロジーの変化と、それらの変化がブローカー/ ディーラー/ 投資銀行/ トレーディング企業の新しいビジネスやサービスモデルをどのようにドライブしているかついて彼らの見解を述べた。
急速に変化するトレーディングの世界において、トレーディング責任者が特に重要であると考える主要トピックには、適切な価格設定、リスク、レイテンシーを開発するために高度なロジックを必要とする細分化されたマーケットに関する複雑な意思決定が含まれていた。彼らは、アセットクラス全般に共通するトレーディングテーマについて考察した。セレントは彼らに、マーケットインフラ、照合テクノロジー、トレーディング、コンプライアンス、規制、監視の最適化に、どのように対応しているか尋ねた。
本レポートには、キャピタルマーケッツの未来の状況を左右するトレーディングプラットフォームの種類についての考察も含まれている。バイサイド/ セルサイドのインフラ/ ソフトウェア・プロバイダーの従来の役割がどのように変化しているか、その理由は何かについて調査し、トレーディング・モデル、流動性資産、アルゴリズムのコンバージェンスと、エコシステムの様々なプレーヤへの影響の詳細/ 範囲を分析している。
(詳しい情報は、セレント北川俊来TKitagawa@celent.comまでお問合せください)