生命保険基幹システム置換プロジェクトの進捗状況:グローバル編
Abstract
2年前、システム更新プロジェクトに取り組んでいる保険会社は3社に1社しかありませんでした。現在その割合は2倍に拡大し、保険会社の半数以上が既にレガシーシステムの刷新プロジェクトを進めています。
セレントは毎年、世界各地における基幹システムのベンダー市場の現状を調査し、その結果をレポートにまとめ、システムエンジンの詳細な特性・機能に加え、ベンダーの実装能力について詳しく紹介しています。この分野のソフトウェア市場はここ数年で成熟化しつつあり、基幹システムのパッケージ実装の成功例が増えています。セレントの調査によると、欧州および北米市場では新規導入件数が引き続き好調に推移しています。
最新レポート「生命保険基幹システム置換プロジェクトの進捗状況:グローバル編」は、損害保険会社91社から収集したデータを分析し、現在進行中または計画中の基幹システム関連プロジェクトの最新動向を紹介しています。また、IT環境の現状、将来の計画、近代化計画、パートナーの役割に関するフィードバックも掲載しています。
「古い基幹システムは柔軟性に欠けるため、業務を執行する上で様々な制約があります。ここにきてようやく、レガシーシステムを維持していたのでは生き残りが難しくなるとの認識が保険会社の間に浸透してきました」と、セレント保険グループのシニアバイスプレジデントでレポートを執筆したキャサリン・スタッグ-マーシー は述べています。
本レポートは、保険会社の視点から基幹システム置換をめぐる問題について考察するもので、今後は隔年ペースで、この分野における保険会社のプロジェクト進捗状況を分析したレポートを発行していく予定です。今回のレポートは、生命保険会社の視点に立って書かれたものですが、損害保険についても同様のレポートを2012年12月に発行済みです。
本レポートは23p、11図と1表で構成されています。