グローバルマーケットインフラCIOの投資優先順位
2021/06/21
2025年に向けたデジタルジャニー
Abstract
セレントは今年、グローバルマーケットインフラ(MI)の最高情報責任者(CIO)とシニア・テクノロジー・リーダー25人にインタビューを行い、将来的なプラットフォームの構築に向けた各社の重点項目、最優先事項および投資について話を聞いた。その結果、よりアジャイルなテクノロジー、マイクロサービスおよびデータモデルへの移行に対して強い需要があることが分かった。
MIのCIOにとっての投資の最優先事項:モジュラーアーキテクチャ、クラウド、データアナリティクス、自動化
Source: 2021 Celent MI CIO Survey
主な調査結果
- 新型コロナウイルスはマーケットインフラにとっていわばストレステストとなり、拡張性のプロセスにおけるデータフロー、規模、運用面の課題を浮き彫りにした(CIOの61%が回答)。
- MIのCIOは最新テクノロジーへの投資を増やし、コアトレーディングシステムとポストトレードシステムのリプラットフォームを行っている。また、2025年までに最新テクノロジースタックを持つMIプロバイダーの数を45%増やす予定である。
- アジリティ、製品創造、顧客中心主義は、MIのリプラットフォームにおける最重要要素である。
- クラウド技術とマイクロサービスの利用の増加は、アジリティの向上、およびパートナーとクライアントの需要に対応するサービス提供の両方を可能にするツールと見られている。セレントは、2021年から2025年にかけて、クラウド対応アプリケーションの数が27%増加すると予想している。
- マーケットインフラのCIOは、積極的にインフラの最新化を図っており、テクノロジーとサービスのアクセスとプロビジョニングにおいてよりオープンな連携を進めている。CIOの31%は、より多くのコンポーネントをサードパーティプロバイダに移行する予定である。
- 暗号関連サービスについては、ほとんどのMIのCIOが計画段階にある。