生命保険会社は保険契約管理システムをどう評価しているか:欧州の現状
A European Tour
Abstract
生命保険・年金の契約管理システム(PAS)とそのITベンダーに対する保険会社の評価は欧州の中でも国によって様々です。PASのプロバイダーにとっては保険会社の認識の変化を把握すること、一方、保険会社にとっては競合他社がシステムに対してどの程度満足しているか知ることは重要でしょう。
セレントの最新レポート「生命保険会社は保険契約管理システムをどう評価しているか:欧州の現状」は、PASの主な機能、統合のしやすさ、ITベンダーのシステム導入能力、エンドユーザーに必要なトレーニング、具体的な設定例に基づく保険会社のシステム評価、業務スタッフの関与にあたっての検討事項などについて、保険会社がどう評価しているかを明らかにしています。
「保険会社がシステムの導入を決定した時点から、PASベンダーは保険会社の長期的なパートナーとなります。従って、プロバイダーはシステム導入プロジェクトを通じて、その保険会社の企業カルチャーと密接に関わっていくことになります」と、セレント保険グループのシニアアナリストでレポートの共同執筆者であるジェイミー・マクレガ―は述べています。
「PASベンダーは導入プロジェクトにおいて、修正点を見つけては、軌道修正するというプロセスを厭わず、顧客である保険会社とのタスク調整やコミュニケーションを頻繁に行っていく必要があるでしょう」と、シニアアナリストでレポートの共同執筆者のニコラス・ミッシェロッドはコメントしています。
本レポートは、セレントが隔年で発行している欧州・中東・アフリカ地域の生命保険・年金契約管理システムに関する調査レポートの第2弾です。ここでは2011年の調査結果の概要を示すだけでなく、当該地域のベンダーを俯瞰し、英国、欧州大陸および東欧の3地域の保険会社のPASに対する認識が2009年の前回調査に比べていかに変化したかを明らかにしています。