新興のペイメント関連企業は銀行にとって敵が見方か?
2011/03/18
Abstract
FinnovateEurope 2011で紹介されたペイメント関連の新興企業の多くは、銀行にとって有意義な提携パートナーとなる可能性を秘めています。
セレントのアナリストが定期的に参加している「Finovate」は、最も新しく、最も注目すべき金融サービステクノロジーの新興企業を紹介するイベントです。セレントの最新レポート「新興のペイメント関連企業は銀行にとって敵か味方か?」は欧州で初めて開催されたFinnovateの概要を示し、そこで取り上げられた6つのペイメント関連企業(BOKU、eWise、Ixaris、LiqPAY.com、Rêv Worldwide、SecureKey)とそのサービス・商品について紹介しています。
レポートで取り上げた決済サービスは、セレントが注目してきた小口決済のトレンドを反映しています。具体的には、オンライン決済の継続的な進歩、新たなスキーム、オープンプラットフォーム、P2P決済、モバイル機器の多様な利用方法などが挙げられます。また、決済イノベーションの最前線を走るのは新規参入者とテクノロジーベンダーであることも改めて確認できました。
では、銀行への影響はあるのでしょうか。「こうした一部の革新的なペイメント関連企業が銀行の脅威となることは、まずないでしょう。逆にこれらの中には、ペイメント市場にイノベーションをもたらそうとする、一歩先を行く銀行の提携パートナーとなりうる可能性を秘めた企業も含まれていると考えられます」と、セレント銀行グループのシニアアナリストでレポートを執筆したジルビナ・バレイシスは述べています。
このレポートは10図と12表を含む40ページでで構成されています。