モデルアワードプログラムを振り返る:Part 4 ― 保険プログラム
セレント イノベーション&インサイト(I&I)ウィーク 2021|日本語ウェビナーシリーズ
Abstract
セレントのフラッグシップイベントとモデルアワードプログラムを日本語で振り返ります。
セレントは2021年3月、今年で15回目となるセレント・イノベーション&インサイト・イベントをオンラインで開催しました。本イベントでは、競争が激化する厳しい市場において、金融サービスプレーヤーがいかにしてテクノロジーを革新的に活用し差別化を図っているかを探っています。また、「モデルアワード2021」の受賞者を発表し、各取り組みのケーススタディビデオも公表しました。
2021年の受賞者の多くは、通常であれば複数四半期から数年かかる取り組みを、数週間から数ヶ月で完了させており、セレントは今年の本イベントテーマを "Accelerate!" としました。
本ウェビナーは、日本語でその核心を振り返ります。
1. 基調講演 | イノベーションを加速する!
今年のイノベーション&インサイト(I&I)ウィークのテーマは「加速!」、私たちは、金融機関がテクノロジーを活用してビジネスや顧客の事業や生活をどのように改善したかを紹介する50のケーススタディを世界各地から集めました。この50件の事例は、より多くの候補の中から、3つの基準で評価されました。「イノベーション」、「ビジネスインパクト」、そして「新たなテクノロジーの導入」。これは私たちにとって決して新しい形式ではありません。セレントモデルアワードプログラムのコンセプトは、20年前の創業時から変わらず、「最新テクノロジーを最大限に活用して金融機関のあらゆる業務を最適化するとどうなるか?」
本基調講演では、イベントの全体概要とロジスティックについて説明した後、金融機関の観点からだけでなく、パンデミック後の世の中がどのように変化したかについて話したいと思います。ひとりの消費者として、従業員として、友人として、そして親としての「人」が、最終的には皆さん一人ひとりのビジネスを動かしているのです。そこで今回は、金融サービスをはじめとする一般的な企業と消費者の行動についての考察から始め、これが皆さんにとってどのような意味を持つのかについて議論します。続いて、特にコロナの影響で益々注目を集めている「従業員としての個人」について話します。最後に、このような新たな社会環境が企業にそして金融機関にどのような影響を与えているのか、また、テクノロジーを利用して戦略を再構築するために何ができるのかを議論します。
2. モデルアワード2021 プログラムの概要 | グローバル動向と受賞企業の取り組み
Part 1. ウェルスマネジメントプログラム
モデルウェルスマネジャー・アワードは、ウェルスマネジャーの成功要因として重要な3つの分野―①顧客エクスペリエンス 、②商品/ プラットフォーム、 ③エマージングテクノロジーとイノベーションの各分野でテクノロジーを有効活用していると認められたプロジェクトに贈られるアワードです。今年も、ウェルスマネジメントとアセットマネジメントが交差するディストリビューション(販売)、そのプラットフォーム化への優れた取り組みが多数応募されました。
- モデルウェルスマネジャー・アワード2021 カテゴリーの概略
- オンラインサーベイ結果とウェルスマネジメントのテクノロジートレンド
- モデルウェルスマネジャー・アワード2021受賞プロジェクトの発表
- オンデマンド・リソースの紹介
Part 2. リスクマネジメントプログラム
このアワードは、財務リスク管理、オペレーショナルリスク管理、プロセスリスク管理、金融犯罪防止の分野で重要な、テクノロジーの有効活用に関するベストプラクティスを表彰するものです。プログラムは「金融機関がそのすべてを正しく行うにはどうすればよいか?」というシンプルな質問に答えるために設計されています。言い換えれば、その受賞企業はテクノロジーの観点から見て理想的な、またはモデルとなるリスク管理者であるということです。
今年のリスクマネジメントプログラムには、米州、欧州、アフリカ、アジアなど、世界各地から応募がありました。受賞企業は、銀行、保険会社、資産運用会社などさまざまなタイプの金融機関で、その規模も、世界的な大企業から地域のリーダー、新たなイノベーターまで多岐にわたり、その取り組みは、財務リスク、オペレーショナルリスク、コンプライアンス、金融犯罪防止など、リスク管理とコンプライアンスの機能を幅広くカバーしています。
- モデルリスクマネジャー・アワード2021カテゴリーの概略
- モデルリスクマネジャー・アワード2021 受賞プロジェクトの発表
- オンラインサーベイ結果とリスク管理のテクノロジートレンド
- オンデマンド・リソースの紹介
Part 3. 銀行プログラム
「モデルバンク」のビジョンは、①銀行にとって最新テクノロジーを利用してすべてを正しく行うとはどのようなことか?②テクノロジープロジェクトがもたらすベストプラクティスと測定可能な業績とは?③こうしたプロジェクトから他の銀行が学べることは? 応募プロジェクトの審査基準は、①ビジネス利益:定量的・定性的、②イノベーションのレベル、③テクノロジーまたは導入過程の卓越性の3点です。
今年のプログラムは、①パンデミックへの対応と融資、②リテールバンキングのデジタルトランスフォーメーション、③コーポレートバンキングのデジタルトランスフォーメーション、④新たなバンキングのエコシステムの切り口で、20の受賞プロジェクトを選出しました。
- モデルバンク・アワード2021カテゴリーの概略
- モデルバンク・アワード2021 受賞プロジェクトの発表
- オンデマンド・リソースの紹介
Part 4. 保険プログラム
「モデルインシュアラー・プログラム」は15年前にスタートして以来、斬新な保険商品や保険契約者のライフサイクル・サポート、デジタル、イノベーション、レガシー・トランスフォーメーションなどのテーマに沿って、保険業界のさまざまな分野におけるテクノロジー活用のベストプラクティスを調査し、モデルインシュアラーを特定してきました。これらの分野は、多くの応募の中から選ばれた具体的な取り組みや能力に関するケーススタディを審査し、毎年「モデルインシュアラー・レポート」で紹介しています。
本保険プログラムでは、①データ、アナリティクス、AI、②新興デジタルテクノロジー、③顧客エクスペリエンスの変革、④イノベーションの達成、⑤レガシー/エコシステム・トランスフォーメーションの5つのカテゴリーにおいて、17の受賞プロジェクトを表彰しました。
- モデルインシュアラー・アワード2021カテゴリーの概略
- モデルインシュアラー・アワード2021 受賞プロジェクトの発表
- オンデマンド・リソースの紹介
* I&I Virtual platformにログインすると、ライブセッションのリプレイにアクセスできます。2021年6月6日までご利用いただけます。
(以下、近日公開)
3. モデルアワード2021 受賞プロジェクトのケーススタディ
- Part 1. モデルウェルスマネジャー | Merrill Lynch
- Part 2. モデルリスクマネジャー | Credit Suisse
- Part 3. モデルバンク | Varo Bank
- Part 4. モデルインシュアラー | AXA
- Part 5. モデルセルサイド | RBC