金融危機と保険会社のIT戦略
Abstract
(このレポートは2008年10月9日に英文"Bad News on the Street: Insurance IT Strategy and the Financial Crisis"というタイトルで発表されましたが、和訳版が2008年12月16日に発行されました。)
セレントの最新レポートは世界の金融危機を検証し、それが保険会社のIT戦略にどのような影響を及ぼすかを明らかにしています。
ウォール街とメインストリートに暴風雨が吹き荒れ、その余波は世界中に波及しつつあります。今回の金融危機は、今後数年にわたって世界の保険会社に間違い なく影響を及ぼすでしょう。セレントは、保険業界が現在直面している課題はかつてないほど深刻なものであり、今後の成長に急ブレーキをかけるとみる一方、 保険会社が自らの立場を見直すための機会になるとも考えています。
最新レポート「金融危機と保険会社のIT戦略」は今回の金融危機の根本を調査し、それが複数の重要な側面で保険会社に及ぼす影響を明らかにしています。レポートでは現在の経済危機が保険業界の業績、資本および競争力にどのような影響を与えるかを検証しています。具体的には、保険会社の業務戦略がどのよう に変化するか、そしてこうした変化が現在進行中および新規のITプロジェクトがもたらす戦術的・戦略的価値を見直す上でいかに好機となるかを論じています。
「世界は変わりましたが、終わりを迎えたわけではありません。保険会社とそのテクノロジー部門、そしてテクノロジーベンダーは変化を認識し、これに順応することが必要です」とセレント保険プラクティスのシニアアナリストでレポートの共同執筆者であるドナルド・ライトは述べています。
また、シニアアナリストで共同執筆者のマイク・フィッツジェラルドは「変化への順応という中には、短期的かつ戦術的な回収を視野に入れた導入計画の検証も含まれます」と指摘しています。
本レポートは4表と1図を含む22ページで構成されています。