欧州におけるブランチオートメーション・ ソリューション: ベンダー比較
Abstract
セレントが最近発行した2つのレポート「欧州におけるブランチオートメーション・ソリューション市場の概要」と「欧州のブランチオートメーション・ソリューションのベンダー比較」は、欧州のブランチオートメーション・ソリューション市場を形成するビジネスおよびITトレンドについて検証しています。いずれのレポートも、銀行側の要求基準、採用アーキテクチャ、規格、投資額に関する詳細な情報を提供しています。また、ベンダーの比較レポートでは、欧州のブランチオートメーション・ソリューション市場に進出している有力ベンダー10社(BANQIT, Fidelity IS, Financial Objects, Finantix, Getronics, Misys Retail Banking, S1 Corp, Siebel Systems, System Access,ユニシス)について徹底分析しています。
セレントのアナリストで上記レポートの共著者であるイザベラ・フォンセカは次のように述べています。「銀行の支店が長年にわたり顧客へのサービス窓口であったにもかかわらず、銀行はようやく最近になって、外部のソリューションに合わせた既存システムのアップグレードや、銀行内の他のアプリケーションやチャネルと連携させる作業を開始しました。銀行業界では今後CRMやウェルスマネジメント・ソリューションへの関心が高まり、これに伴い支店の刷新や将来の改良を睨んだオープンアーキテクチャの採用が促進するでしょう。」
レポートの共著者でセレントアナリストのアクセル・ピエロンはこう指摘しています。「現在ブランチオートメーションは重要課題に挙げられており、この傾向は今後も続くとみられます。欧州の商業銀行全体の2004年のブランチ・オートメーション・ソリューションの投資額は、IT投資額全体の2%でしたが、2006年には8%まで伸びました。また、2004年から2006年の3年間のブランチ・オートメーション・ソリューションの投資総額は79億ユーロ(約1兆349億円)に達する見通しです。投資にあたっては、マーケティング、セールス、オペレーション業務のリソース確保と業務プロセスの確立を同時進行させることが重要なポイントとなるでしょう。」
ベンダー比較レポートは24の図表を含む全46ページとなっています。