2016年 保険金請求システムベンダー:アジア太平洋損保
2016/12/30
孔慶順
Abstract
本レポートは、セレントが2016年にアジア太平洋地域の損害保険会社向けに投入されている保険金請求システムを対象に実施した調査結果とそれらに対する評価をまとめたもので、ベンダー10社の保険金請求システムを取り上げ、それらが引受け方針と保険対象範囲、請求案件、請求者に関する情報をいかに収集・処理しているかを明らかにしています。
調査結果から、ベンダーの多くがソリューションをクラウドに移行できる体制にあることが示されました。
「他の地域と同じようにアジア太平洋地域の保険会社も、保険金請求に関しては何らかの対策を講じており、その多くは、保険金請求システムの一部置換を進めています。その理由は様々ですが、レガシーシステムは導入から長期間が経過しており、今日の複雑な商品の保険金請求をサポートしきれなくなっている現状があります。レガシーシステムを維持するためには人的・経済的負担の増加が避けられないのです」とアナリスト、孔慶順は述べています。