コーポレート・トランザクションバンキングのオンボーディング:スムーズなプロセス構築が最優先
2016/08/17
スーザン・ファインバーグ
Abstract
レポートではオンボーディングの様々な構成要素を定義した上で、規制、競争上の圧力、業界内のプロジェクト、テクノロジーの進化といった外部の要因が及ぼす影響について検証し、顧客経験を中心に改善の機会はどこにあるか特定しています。
KEY RESEARCH QUESTIONS | |
1 | コーポレートバンキングのオンボーディングとは? |
2 |
オンボーディングを改善するためのカギは? |
3 | オンボーディングを改善する際、いかに優先順位付けすればよいか? |
オンボーディングの改善により、トランザクションバンキングを提供する金融機関には以下のような幅広いメリットがもたらされます。
- 顧客満足度の向上
- リスク管理プラクティスの質の向上
- 社員、顧客および規制当局に対する透明性の確保
- 提供する商品・サービスの差別化
- 顧客のビジネスに占めるシェアの拡大
- コスト削減
- セールス/サービス担当者の負担を軽減し、より収益性の高い業務に投入
- 収益拡大の加速
「オンボーティングプロセスの改善を最優先にすべきと考えます。新たな顧客と関係を構築するか、顧客のサポートを通じて既存の関係を拡大するかにかかわらず、トランザクションバンキング・サービスを効率的にタイムリーに、かつ透明性を保って提供できれば、顧客主導のイノベーションに取り組んでいる姿勢を強く打ち出すことができます。規制改正が続く中、銀行は今後もそれらに対応せざるを得ません。しかし、世界的に顧客主導のアプローチが広がっており、これまでのように法令遵守とリスク管理に注力しているだけの銀行は競争上不利な立場に置かれることになるでしょう」とセレントのコーポレートバンキングプラクティスのシニア・アナリスト、スーザン・フェインバーグは述べています。