決済市場におけるビジネス機会:未開拓市場を探る
2009/08/17
Abstract
電子決済はいまだ成長を続けており、世界的に年平均10%から20%のペースでで拡大していますが、規模の経済やネットワーク効果が市場参入への障壁となり、既存市場への参入は難しくなっています。一方、インドネシア、ロシア、中国、インド、サウジアラビアなど、未開拓の市場が多くあります。新規参入者は地理的要因や顧客、決済フローに基づいた明確なターゲットを定める事で、今後の成長が期待できる手付かずの市場を見つけることも可能です。
オリバーワイマンは、最新レポート「決済市場におけるビジネス機会:未開拓市場を探る」で、世界中の決済市場における新たなビジネス機会について分析しました。
- U-Haul社の給与カードやコカ・コーラ社のインセンティブ・プログラムのような、個人への支払いに利用されるプリペイドカード
- 中国で行われているPnRを利用しての航空券決済
- OSMPやCyberplatのようなロシアのオルタナティブ電子決済システム(Alternative electronic payment systems:AEPS)。携帯電話料金や手数料の支払いを代行
出典:オリバーワイマン
いずれの場合も、特定のセグメント顧客、特定の決済ニーズに着目して、決済市場におけるバリューチェーン全体に影響を与えるような提案といえます。
「決済市場は今、脚光を浴びています。数多くの市場において、様々な局面で急成長し、変革をもたらしています。決済市場は初期投資が比較的安く済み、リスクも低い上、安定した収入が見込めるビジネスです。顧客ニーズを理解し、自信と、適切な能力を備えた会社であれば、市場への進出は可能です」と本レポートを共同執筆したPaul Meeは述べています。
「特定の決済フロー、地理的要因および顧客セグメントにおける摩擦をつきとめ、それを取り除くような、オーダーメイドの提案ができれば、成功へと導くことができるでしょう」と本レポートの共同著者であるZilvinas Bareisisは付け加えています。
本レポートは13図表を含む32ページで構成されています。