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インドの株式市場:成長拡大へ準備万端

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2009/08/06

Abstract


インドの株式市場は復活の兆しを見せており、2009年の時価総額は2008年の水準を上回る1兆9千億米ドルにのぼる見通しです。しかし、2007年に記録した3兆3千億米ドルにはなお達していません。

インド資本市場は高度なテクノロジーを備えていますが、国際的な競争力を維持するためには引き続き向上が必要です。セレントの最新レポート「インドの株式市場:成長拡大へ準備万端」では2007年以降のインド株式市場の発展と、その成長を牽引する役割を果たしたデリバティブ市場に焦点をあてました。

インド市場は期待に応え続けており、昨今の景気低迷の中でも6%の経済成長が見込まれています。インド・ナショナル証券取引所(NSE)は、2008年、株式取引数(Total number of trades in equity shares)で世界第3位の規模に成長し、また2009年には時価総額においてムンバイ証券取引所(BSE)を追い抜く勢いです。しかし、成長してはいるものの、インドの社債市場は先進国や新興国のそれに比して大幅に後れをとっています。

「インド市場は単純な構造ではなくなってきており、株式市場だけでなく、デリバティブや債券も発展を見せています。通貨先物市場における早期の成功はインドのキャピタルマーケットが成熟し続けているサインといえます。来るべき発展のひとつとして、金利先物の再導入は大いに期待できます」と本レポートの著者であるセレント・アナリストのアシュマン・ジャスワルは述べています。

本レポートはインドの主要株式市場について明らかにする事から始まり、債券市場およびその発展についても分析しています。また、NSEにおけるエクイティ・デリバティブに焦点をあて、デリバティブのうち株式ベースとインデックスベースのどちらが有力かを評価しています。そして、通貨先物市場の分析が続きます。 また、金利先物の導入案について言及し、最後に、海外の機関投資家および規制取締機関の役割について検証します。

本レポートは45図を含む58ページで構成されています。