大企業向け融資の現状
2010/07/01
Abstract
銀行の貸出残高は依然として低水準にとどまっていますが、大企業は既にその回復を見据えています。
セレントは最新レポート「大企業向け融資の現状」で、大企業はもはや銀行の担当者による融資決定を待つつもりがなく、またそうする余裕もないと指摘しています。大企業は、銀行からの借り入れに代わる資金調達手段に目を向けるようになっています。
銀行はビジネスモデルの再構築を進める一方、新たな視点からシステムを見直す必要にも迫られています。業務の自動化は前進に向けた価値提案ではなくなっています。大手金融機関が合理化を実現するためには、システムを統合した上でデータを全て一元化し、知的情報に転換する必要があります。
「財務担当者の銀行に対するニーズがより起業家的なスタンスへと変化し、投資銀行に特有な貸出政策を歓迎するようになったことは、企業が銀行との関係を見直しつつあることを示す証拠の1つといえるでしょう」とセレント銀行グループのシニアアナリストでレポートを執筆したエンリコ・カメリネッリは述べています。
本レポートは、大企業が利用できる代替的な資金調達源(大企業のニーズ)の選択肢を調査するとともに、銀行が大企業のニーズに応えるために備えておくべき法人向け融資管理システムの機能を検証しています。
このレポートは17図と2表を含む54ページで構成されています。