2016年 コーポレートバンキングのトップトレンド: イノベーションを結実させるには【抄訳版】
Abstract
(英文レポート"Top Trends in Corporate Banking 2016: Turning Innovation into Results "の重要部分を抽出し翻訳しました。)
銀行は新たな現実に直面しており、それはわずか1年前の姿とも全く違うものになっています。ディスラプティブ・テクノロジーの影響、企業の財務部門が担う役割の変化、規制強化などを受け、銀行はコーポレートバンキング戦略の再構築を迫られています。
KEY RESEARCH QUESTIONS | |
1 | コーポレートバンクが注目すべきトップトレンドとは? |
2 |
コーポレートバンクが注視すべき最新トレンドは? |
3 | こうしたトレンドに対応するためには何をすべきか? |
コーポレートバンキングを手掛ける銀行は、デジタルチャネルへの積極的な投資拡大を続けることで、高機能ツールに対する顧客ニーズの拡大に対応する一方、セキュリティの強化や不正防止にも努めています。
コーポレートバンキングを手掛ける銀行はこうした投資を行っている一方で、革新的なテクノロジーの導入では後れを取っています。コーポレートバンキング部門はそうした現状の改善に向け、イノベーションの観点から顧客を置き去りにしてきた従来の習慣を打ち破るべく幅広いプロジェクトに取り組んでいます。
セレントが銀行とそのテクノロジーパートナー、業界のユーティリティープレーヤー、規制当局、法人顧客への取材をもとに分析したコーポレートバンキング・テクノロジーの主要トレンドを明らかにし、この分野で2016年以降の飛躍を目指す銀行に向けて具体的な提言を行っています。
「2016年、紙ベース業務のデジタル化に加え、顧客チャネルの強化が大きく進展するとみられます。業務の効率化と顧客満足度の向上が最も進む可能性が高い分野はトレードファイナンスと顧客オンボーディングだと考えます」とセレント銀行プラクティスのシニア・アナリストでレポートを執筆したスーザン・ファインバーグは述べています。