ウェルスマネジメント向けCRMシステムのベンダー評価: 欧州市場の概要
Abstract
KEY RESEARCH QUESTIONS | |
1 | 市況はCRMベンダーの動向にどのような変化をもたらしたか? |
2 |
欧州のウェルスマネジメント市場をリードするCRMシステムベンダーは? |
3 | 代表的なCRMベンダーを比較すると? |
セレントは2015年2月に欧州のウェルスマネジメント向けCRM市場に関する調査を開始しました。今回の調査では、アドバイザーおよびリレーションシップマネジャー向けの独立型ソリューションを手掛けるテクノロジーベンダーに焦点を当て、主要トレンド、CRMシステムと機能、顧客の志向を明らかにしました。
レポートではウェルスマネジメント向けCRM市場をリードするベンダーを取り上げ、各ベンダーの詳しい特性を明らかにした上で、ベンダーを比較し、ランク付けしています。セレントはこれらのベンダーを主に①垂直型プレーヤーと②水平型プレーヤーの2つに分類し、さらに3つめに「注目すべきベンダー」というカテゴリーを設けて既存のCRMソリューションにウェルスマネジメント向け機能を構築しているベンダーを加えました。
「ここ数年で、CRMベンダーはアドバイザーやウェルスマネジャー向け機能を大幅に拡充しています。例えば、モバイルおよびソーシャルメディア対応機能が一段と強化され、また使いやすさ、効率性、カスタマイズ機能を主な差別化要因に掲げるベンダーも見られます」とセレントウェルスマネジメントグループのアナリストでレポートの共著者であるアシュレイ・グローバーマンは述べています。
下表には、レポートで取り上げたベンダー(注で例外と記したものは除く)を記載しています。
「顧客にできるだけ透明性が高く、カスタマイズしたサービスを提供したいという意向を背景に、販売、マーケティング、顧客サービスといった重要な業務を自動化できるようなCRMソリューションが求められています」と、リサーチディレクターでレポートを共同執筆したイザベラ・フォンセカは話しています。
セレント独自の「ABCDベンダービュー」を使って、①テクノロジーの先進性②機能の幅③顧客基盤④顧客サービスの充実度―という4つのカテゴリーに基づきベンダーの相対的なポジションをXYグラフ上に示し、また、CRMシステムを手掛けるベンダーの中から「XCelent Awards」の受賞者を選定しています。