保険イノベーションの展望 2018年: オピニオンリーダーの予測
Key research questions
- 保険イノベーションの主な特徴とは?
- 2018年、イノベーション関連投資が増減する分野とは?
- 2018年は金融イノベーションに取り組みやすい年になるか?
Abstract
セレントは、保険業界でイノベーションに取り組む人々を対象に、2018年の見通しをヒアリングするオンラインサーベイを実施しました。調査参加者はいずれもイノベーションの専門家であり、先進的かつ現実的な視点で今年の見通しを語ってくれました。こうした参加者たちの回答は、保険業界のイノベーションの最新動向を把握し、自社のイノベーション実行力の向上に役立てたいと考える経営者にとって、有益なものとなるはずです。
新しい年の幕開けです。弊社のクライアントの皆様は、今年のイノベーション動向の見通しを把握したいと考えていることでしょう。このご期待に応えるため、セレントは、保険業界のイノベーションの専門家を対象にしたオンラインサーベイを実施し、2018年の見通しを調査しました。主な調査項目は、保険契約顧客の期待感の先行きや、保険業界のディスラプションの見通しと投資動向、そして2018年がイノベーションに取り組みやすい年になるかどうか、といった点です。
前年の勢いのままに、イノベーションは2017年も加速の一途を辿りました。保険契約顧客の期待や、デジタルトランスフォーメーション、規制対応、激化する競争環境とその中での成長力の確保、さらにはコスト削減圧力などが、変化の原動力となっています。
さらに加えると、最新のテクノロジーやInsurTechが新たな事業機会をもたらしています。センサーやインテリジェントなテクノロジーに支えられたデジタルエコシステムは、デジタルの世界と現実の世界の境界線を曖昧にし、大量の新しいデータソースを生み出しています。次世代のアナリティクスとAIは、こうしたデータを活用し、新しいサービスを提供しようとしています。
この状況を踏まえ、セレントは、本当に効果的な保険イノベーションを求める声が高まっていくだろうと考えています。では、イノベーションの実践者たちは、2018年をどう見据えているのでしょうか。セレントはこの点を調査しました。