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2016年 モデルバンク パート7:レガシー/エコシステム・トランスフォーメーション

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2016/04/13

Abstract


9年目となったセレントのモデルバンク調査は、バンキングにおけるテクノロジーの有効利用に焦点を当て、そのベストプラクティスを実践している事例を分析し、次の3つの質問への答えを示します。

KEY RESEARCH QUESTIONS
1 銀行のあらゆる業務プロセスを最新のテクノロジーで最適化したら、どうなるか?

2

銀行ITプロジェクトのベストプラクティスとその成果は?
3 受賞プロジェクトから何を学べるか?

セレントは毎年、銀行におけるテクノロジー活用に関する5~8つのテーマごとに、テクノロジープロジェクトを募集し、数多くの応募プロジェクトの中から各カテゴリー最大4行にモデルバンク・アワードを授与しています。
2016年は7つのカテゴリーでプロジェクトを募集し、18のプロジェクトにアワードを授与しました。7本のモデルバンクレポートで、各カテゴリーの受賞プロジェクトに関するケーススタディを紹介します。

  1. デジタルバンキング
  2. オムニチャネル・バンキング
  3. デジタルペイメントとカード
  4. コーポレートペイメントとインフラ現代化
  5. キャッシュマネジメントとトレードファイナンス
  6. セキュリティー、不正行為、リスク管理
  7. レガシー/エコシステム・トランスフォーメーション

パート7では、レガシー/エコシステムの現代化の分野でアワードを受賞した3つのプロジェクトを取り上げます。

  • Sberbank:セントラライぜーション2.0
  • Umpqua Bank: クロス・バンク・サービス・プラットフォーム
  • Vietnam Bank for Social Progress: ザ・モバイル支店


レガシー/エコシステムの現代化は銀行のCIOにとって最も難しい課題の1つです。大部分の大手銀行のエコシステムは新旧のシステムが混在し、有能だが柔軟性に欠けるレガシー勘定系システムに、個人/法人向け商品を処理するための経過年数や種類の異なるシステムを重ね合わせた状態になっています。年金給付に必要な支店およびテラーシステムを始め、モバイルバンキングやNFC決済など、銀行が新しいサービスを投入するたびに、それに対応するシステムが追加されています。

「現在、銀行のCIOは組織内のマーケティング部門、各部門の経営幹部、リスク管理部門などから、既存の処理システムに蓄積されているデータへアクセスしノウハウや教訓を得たいという要望が強まっており、その対応に頭を悩ませています。各部門は最新のデータ分析の結果を実務に生かしたいと考えており、古い勘定系システムの閉塞性がその最大の障害になっているとみているのです」と銀行プラクティスのシニア・アナリストでレポートを執筆した ジェイムス・オニールは述べています。

2015 年末までに応募があったプロジェクトから、セレント銀行チームがビジネス成果、イノベーションのレベル、テクノロジーまたは実装の卓越性に基づいて分析 し、受賞プロジェクトを選定しました。各レポート内でビジネスドライバー、ソリューション、成功指標、今後の計画など、詳しく紹介しています。

本レポートは32p、3つのアワードプロジェクトのケースタディを紹介し、6表と11図で構成されています。