金融犯罪ケースマネジメントテクノロジーベンダー
2017/08/07
ジョアン・マッゴーワン
不正およびマネーロンダリング防止関連データの統合は、既存の検知システムを統合するという考えは捨て、ケースマネジメントの段階に進むべきでしょう。
Key research questions
- 不正調査業務のケースマネジメントテクノロジーに変化をもたらしている要因は?
- こうしたテクノロジーにはどのようなイノベーションが起きているか?
- 調査担当者の業務は今後どのように変わるのか、また銀行にとってのメリットは?
Abstract
既存の検知システムを全社ベースで統合するという考えは捨てた方がいいでしょう。セレントは不正およびマネーロンダリング防止関連データの統合はケースマネジメントの段階に進むべきと考えます。そこで、最新テクノロジーを使って集中型のケースマネジメントソリューションを開発している少数のベンダーに注目しました。
本レポートでは最近、不正調査業務のケースマネジメントソリューションを刷新したテクノロジーベンダーを取り上げ、各社のアップグレード製品や新たなソリューションが銀行の開発要件とどの程度合致しているかを検証しています。
不正調査業務向けの最新/集中型のFCRMケースマネジメントプラットフォームを開発することで、銀行は誤検出の低減、プロセスの合理化、ルーティンタスクの自動化とアラートレベルの引き下げ、生産性の向上、規制リスクの軽減、不正行為の抑制などが可能になります。こうした集中型プラットフォームを正しく運用すれば、高いROI(投資利益率)を上げられるでしょう。