FRTBと市場リスク管理のルネサンス パート3:エコシステムソリューション評価
2017/01/21
Abstract
今後数年間に「トレーディング勘定の抜本的見直し(FRTB)」への対応および準拠に向けて構築される市場リスク関連のシステム基盤と業務機能は、市場リスク管理に関する次世代機能の土台となるでしょう。
KEY RESEARCH QUESTIONS | |
1 | FRTB関連プロジェクトの導入・実行にはどのようなテクノロジーソリューションが利用可能か? |
2 |
ベンダーソリューションの差別化要因は何か、それらの強みと弱点は? |
3 | セレント「2017年市場リスク/FRTBに関するABCDアワード」の受賞者は? |
これらの機能が正しく実行されれば、データおよび分析の健全なサプライチェーン、フロントからバックオフィスに至る一貫した情報デリバリー、共有可能なサービス/プロセスコンポーネントに基づいて構築された機能を特徴とする新しいアーキテクチャのルネサンスの始まりとなるでしょう。銀行にとって、こうした機能を備えることは、近く施行されるFRTBの資本規則において差別化要因となるはずです。
市場リスクおよびFRTB関連ソリューションの市場では、金融機関が新規制の下で業務を効果的に遂行できるようベンダーが新たな機能を強化しており、今後もソリューションの進化が続くでしょう。これらのソリューションを手掛けるベンダーは、従来のコア・コンピタンスと実績とは別に、次の3つに分類できます。
- エコシステム・コンポーネントのスペシャリスト
- リスクシステムのプロバイダー
- フロントからリスク管理に至るプラットフォーム