アジアにおける損害保険のeビジネス:トレンドとベストプラクティス
Trends and Best Practices
Abstract
アジアの保険会社の間ではインターネットを販売チャネルに活用する動きが広がっており、このチャネルを通じた保険料収入の割合は拡大傾向にあります。
セレントの最新レポート「アジアにおける損害保険のeビジネス:トレンドとベストプラクティス」はアジアでの損害保険eビジネスの拡大状況に焦点を当て、オンライン販売のベストプラクティスとは何かを探っています。その例としては:
- マーケティング:多様な手法を駆使してウェブサイトのアクセス増加を図る。
- 商品:ターゲットユーザー層を明確に打ち出した商品を用意し、パッケージ商品と個別商品の両方を充実させる。
- プロセス:自動化を推進し、購入手続きのデモンストレーション、即時見積もり、多様な支払い方法、保険金請求方法の詳細、その他のサービス情報やアフターサービスを提供する。
- コンテンツ:高品質なコンテンツをわかりやすく提示し、商品比較ツールや付加価値情報、プレゼン資料のスライド、様々なメディアに対応したコンテンツを提供する。
- コミュニケーション:様々なコンタクト方法を用意し、コールセンターと顧客フィードバックを連携させる。
また、アジアの損害保険業界におけるeビジネスの促進要因を調査・分析し、今後5年間の成長見通しを示しています。
「アジアの多くの国では、インターネットは単なる情報やコミュニケーションの伝達手段から重要な販売チャネルへと進化しつつあります」とセレントのアジア金融サービスグループのシニアアナリストでレポートの共同執筆者であるウェンリ・ユアンは述べています。
「スマートフォンやタブレット端末といった新たなモバイル製品の普及により、消費者の行動や期待は変化しています。アジアの消費者の間ではモバイル機器を通じたコンテンツ消費が拡大しつつあり、モバイル機器の普及に伴い、こうしたテクノロジーを使って保険に関する情報収集や保険商品の購入を行う消費者が増える可能性が高まっています」と、アジア金融サービスグループのアナリストでレポートを共同執筆した孔慶順はコメントしています。
本レポートは、電子チャネルを通じた新規保険契約の獲得に焦点を当て、アジア各国におけるインターネットユーザー、モバイル・ブロードバンドの契約数、スマートフォンおよびタブレットユーザーの増加状況、また、損害保険関連のeビジネス市場の拡大状況やオンライン商品のトレンド、この分野のベストプラクティスを紹介するとともに、損害保険会社がオンライン販売を拡大させるための提言で締めくくっています。
本レポートは32p、20図と6表で構成されています。