COBISCORP社: COBIS SLによって顧客のクラウドへの移行を加速
2021/07/07
Abstract
クラウドへの移行は勢いが衰えることなく続いており、基幹業務、決済、融資などの幅広いアプリケーションを加えて緩やかに拡大している。これらのアプリケーションは何十年もかけて構築されており、その多くはクラウドネイティブの機能を活用するために改良されてきたが、改良されていないものも少なくない。ベンダー製品はクラウドへの移行に向けて進んでいるが、道のりは長く、多大な努力を伴う作業である。不規則に拡大したコードベースを書き換えることは、最先端のソフトウェア開発企業であっても困難な作業になることがある。コストとスケジュールを提示された一部のベンダーは、クラウド上で実行するために、一時的に仮想化するといった簡易的な措置を選択している。こうした対応でもある程度はクラウドイネーブルメントが実現するが(例えば、オンプレミスからIaaSへのシフトなど)、クラウドが提供するメリットをすべて活用できるわけではない。また、開発ロードマップにおいても、特定のインストールベースの大部分がクラウドに移行せず、オンプレミスを選択している場合もある。
本Solution Briefでは、COBIS SLと、同社によるコアプロダクトと補助プロダクトをAWS上のクラウドネイティブなサーバレスに移行するという取り組みについて検証する。この取り組みは、同社が社内で開発したツールキットによって可能になった。同社のツールキットは、ビジネスロジックを読みリライトすることで、開発者の意図を解釈し、既存のプロダクトを迅速に再設計する。同社は、製品ポートフォリオ全体をクラウドに移行すると同時に、既存の顧客に最新化の道を提供することができた.