2021/04/19
COVID-19のパンデミックによって課題が浮き彫りになる中、リスク機能のイノベーションと次世代テクノロジーの事業化が本格化している。
Abstract
セレントのモデルリスクマネージャー・アワード・プログラム2021では、初年度の今年、様々な金融機関から質の高いノミネートがあった。その中から、Credit Suisse、Fino Payments Bank、Goldman Sachs、HSBC、Standard Bank、State Street Global Advisors、Swedbank、United Overseas Bankの8社が受賞した。本レポートでは、モデルリスクマネージャー・アワード・プログラム2021の視点から、リスク機能におけるテクノロジー主導のイノベーションの状況について考察する。
- 本レポートでは、今年の応募イニシアチブと受賞イニシアチブを基に、主要なテクノロジー・テーマについて検証する。受賞イニシアチブの詳細なケーススタディについては、別途レポートを発行している。また、各プロジェクトを主導した金融機関の担当者との徹底したビデオディスカッションも収録している。
- セレントは、現在進めている調査に基づくインサイトも追加して、モデルリスクマネージャーのイニシアチブから得た情報を拡充した。こうした調査には、セレントの年次イノベーション & インサイト・ウィークの一環として2021年3月9日に開催されたモデルリスクマネージャー・アワードのプレゼンテーションで議論されたテーマも含まれている。
- また、金融機関やソリューションプロバイダーの代表者が出席した授賞式で実施した4つのアンケート調査の結果も含まれている。
- 更に、授賞式当日には非公開のセッションを開催し、金融機関のシニアエグゼクティブのみによるピア・ツー・ピアの交流を行ったが、このセッションで議論された重要なアイデアも本レポートに織り込まれている。
モデルリスクマネージャー・アワード2021 受賞/ 非受賞イニシアチブのスナップショット
情報源: セレント
ロゴマークのある機関はモデルリスクマネジャー2021の受賞企業
COVID-19のパンデミックによってリスク機能のイノベーションが減速することはなかったが、より自動化された柔軟でアジャイルな展開への投資の必要性が高まった。次世代テクノロジーを活用したソリューションを採用することで、リスク業務には大きなメリットがもたらされるが、こうしたソリューションの多くはregtechエコシステムから生まれる。また、先進テクノロジーのメリットを最大限引き出すためには、最適なデータ管理が不可欠である。
本レポートに記載されているベストプラクティスと追加的なインサイトが、金融機関およびリスク機能のテクノロジーの進化を推進するソリューションプロバイダーにとって有益な指針となることを期待している。
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