中規模銀行向けグローバル勘定系ソリューション
Abstract
中規模銀行市場の方が、メガバンクよりも積極的な勘定系への取り組みを示しています。
勘定系システムは銀行業務の心臓です。全ての取引が勘定系システムを経由して処理されることから、営業時間中は常時稼動し、処理可能な状態にあることが最低限求められます。このようなシステムでは、インターネット・バンキングやグローバルオペレーション、そして、ATM/インターネット/電話/デビットカードなどを通じたリアルタイム取引に対応するために、ますます24時間365日稼動が進んでいます。セレントは最新レポート「中規模銀行向けグローバル勘定系ソリューション」で、勘定系システムの改良を検討している銀行が入手可能な一連のソリューションを比較しています。
この評価においては、「Iが勝ち」ました。すなわち、インド系ベンダーとInfosys、i-flexが、この分野において、セレントの「ABCDベンダービュー」分析全てに渡って、最も高い業績を示しています。これらのベンダーはいずれも進境著しく、中規模および大手銀行向け市場で積極的な攻勢をかけています。そのベンチマーク・データからは、彼らがトップベンダーに上りつめるために投資をし続けている様子がうかがえます。
「中規模銀行は大手銀行よりも頻繁に勘定系ソリューションの変更を行うため、ベンダーにとっては最も魅力的なセグメントです。中規模銀行の場合、事業環境がさほど複雑でないことから、勘定系ソリューションの変更も比較的容易です。その上、ベンダーにとっては大きな収入源であり、メガ・バンクのセグメントに進出するための足がかりでもあるのです」と語るのは、セレント銀行プラクティスのシニアアナリストで本レポートの執筆者であるバート・ナーターです。
本レポートは、勘定系ソリューションをテーマにしたシリーズの第3編です。第1編として、2006年4月発行の「懸念要因の克服:銀行勘定系システムのマイグレーション」では、勘定系ソリューションの市場概要と北米銀行のケーススタディを紹介しました。第2編は、同5月発行の「大手銀行の勘定系ソリューション」です。
今後は、「中小銀行向け勘定系ソリューション(今年第3四半期に発行予定)」、「銀行勘定系ソリューションとコアバンキング:グローバル展望」、「融資系システム」といったレポートを発行していく予定です。