セレント・モデルバンク2018 - 勘定系システムの移行: Zions Bancorporation
2018/04/24
Zion BancorporationはTCSと提携し、複数年にも及ぶ勘定系システムのトランスフォーメーションプロジェクトに取り組みました。行内の様々な領域に関連する同プロジェクトですが、3つのフェーズのうち既に第一期は完了済みです。
Abstract
銀行市場の規模や、主な銀行の勘定系システムの古さを考えると、米国の勘定系システム市場は魅力的なマーケットでしょう。しかしながら今日に至るまで、同市場はごく一部の大手国内システムベンダーによって支配されてきました。
グローバル勘定系システムベンダーは、長年の努力や優れたソリューションがあるにも関わらず、参入障壁の高さや勘定系システムの移行案件の少なさに阻まれ、なかなか存在感を出すことができていません。米国の銀行は、最新の基幹系システム(特にグローバルベンダーが提供している最新のシステム)を導入できていないため、世界各地では今やスタンダードとなったテクノロジー(例: リアルタイム機能やコンポーネントベースのアーキテクチャ)を導入できずに取り残されてしまっています。
しかしながら銀行業界は、トランスフォーメーションへの取り組みを進めるのに伴い、この変化に乏しい市場の中で、より意味のあるシステム・モダナイゼーションを目指そうと、これまでよりも多様な勘定系システムベンダーを検討し始めています。
2013年、Zions Bancorporationは、勘定系システム選定のためのRFPをベンダー8社に送りました。6つの異なる業務環境に合わせたバラバラなシステムを、最新の勘定系に一本化する、というのがZionsのニーズでした。これまでとは異なる最新の勘定系システムを求めて、Zionsはグローバルベンダー数社をリストアップし、最終的にはTCS BaNCSを選びました。Zionsは、米国でグローバルベンダーの勘定系システムを採用した銀行の中でも、最も規模の大きい銀行のひとつです。