2016年 保険金請求システムベンダー:中南米損保
2016/12/28
Abstract
本レポートは、セレントが2016年に中南米の損害保険会社向けに投入されている保険金請求システムを対象に実施した調査結果とそれらに対する評価をまとめたもので、ベンダー8社の製品の特徴を明らかにしています。
保険金請求システムは引受け方針と保険対象範囲、請求案件、請求者に関する情報を収集・処理し、請求案件の状況を評価・分析した上で、意思決定を下して支払いを含む措置をとり、取引の執行と記録の保管を行います。
調査結果から浮き彫りになったトレンドとして、ソリューションをクラウドに移行するベンダーが増えたという点が挙げられます。
「他の地域と同じく中南米の保険会社も、保険金請求に関しては概ね何らかの対策を講じています。その多くは、保険金請求システムの一部置換を進めています。」
「その理由は様々ですが、レガシーシステムは導入から長期間が経過しており、今日の複雑な商品の保険金請求をサポートしきれなくなっている現状があります。つまるところ、レガシーシステムを維持するためには人的・経済的負担の増加が避けられないのです」と保険プラクティスのアナリスト、ルイス・チパナは述べています。