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購入注文後の処理:B2B取引の問題点を軽減

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2008/12/10

Abstract


信用収縮が進む中、企業間(B2B)取引のプロ セスはいまだマニュアルによる非効率なもので、その処理には時間がかかっています。セレントはB2B取引をめぐるバイヤー側の問題点を明らかにするととも に、変化し続ける事業環境に対応できるテクノロジーソリューション、ソリューションプロバイダーを特定しています。

企業が新たなコスト削減策を模索するなか、バイヤーがマニュアルかつペーパーベースの部分が多いB2B取引をいかに処理するかについては見直すべき点が多 くあります。セレントの最新レポート「購入注文後の処理:B2B取引の問題点を軽減」は、B2Bプロセスの最大の問題点として①買掛金のマニュアル処理② 文書によるサプライヤーとのやり取り③金融サプライチェーンの不十分な管理―を挙げています。ベンダーがこれらの問題点を軽減する製品を提供できれば、年 間20~25%の成長が見込まれるでしょう。

バイヤーは①ペーパーベースの手続きからの脱却②人員の削減③サプライヤーへの支払い期限の短縮といった目標を掲げています。これらは一見難しそうにみえ て実は単純な内容ですが、現時点でこれらを可能にする突出したソリューションは開発されていません。Ariba、Bottomline、170 Systemsなど買掛金自動化ソリューションを手がけるプロバイダーは、バイヤーの社内プロセスを迅速化するソリューションを構築しました。 Ariba、OB10などのネットワークプロバイダーは、取引関連書類の21世紀型郵便サービスを提供するソリューションを開発しました。また、3番手の 位置につけるOrbianやPrimeRevenueといった独立系サプライチェーンファイナンスプロバイダーは、サプライヤーがタイムリーかつ低コスト で融資を受けられるようなソリューションを提供しています。

「B2B取引システムに対するこうした新たなアプローチを知ることで周辺セグメントの成熟化が進んでいる現状が明らかになり、プロバイダーはさらなる成長 機会をより明確に理解することができるでしょう」と述べるのはオリバー・ワイマンのコンサルタントでレポートの共著者でもあるジャスティン・ザルキンで す。

本レポートの第1項ではB2B取引の問題点や課題を取り上げるとともに、ベンダーによる様々なアプローチを紹介しています。第2項では各プロバイダーを① 戦略や市場アプローチ②一部のソリューションの進化の状況③B2Bをめぐる特定の問題をいかに解決したか―によって分析しています。また、ベンダーの製品 の基本的機能についても概説しています。第3項ではB2B市場全体に広がっている提携の動きに注目し、将来の見通しついても論じています。第4項では、各 ベンダーの強みと課題を分析しています。

本レポートはテクノロジープロバイダー、企業間取引サービスまたはトレードファイナンスを提供する銀行、企業のCFO向けに書かれたものです。

レポートは22図と16表を含む全82ページで構成されています。本レポートで特徴を紹介したベンダーは買掛金自動化ソリューションのプロバイダー(Ariba、Bottomlineおよび170 Systems)、ネットワークプロバイダー(AribaおよびOB10)、サプライチェーンファイナンス自動化ソリューションの独立系プロバイダー(OrbianおよびPrimeRevenue)です。