北米銀行の優先課題: コンベンションか、イノベーションか?
Abstract
セレントは、北米銀行におけるIT上の主要目標と優先課題について、検証し、分析し、そして比較しました。
銀行のCIOは重責を担っています。今日の銀行を取り巻く環境ではITが極めて重視されており、IT部門も業務部門も、銀行が最善の収益を保ち続けられるように力を尽くしています。銀行の業務目標の達成におけるITの役割を考えれば、システム要件がここまで膨大化、多様化しているのも当然のことです。
しかし、実際には、コンプライアンスや規制上の要件対応に多くのIT予算が費やされており、銀行は、システム刷新や新規プロジェクトの導入を思うように進められない状況にあります。
最新レポート「北米銀行の優先課題:コンベンションか、イノベーションか?」において、セレントは、銀行のCIOの視点を通した、銀行のITおよび業務上の優先課題を検証・分析しています。同レポートでは、金融機関におけるITの意思決定プロセスに関する詳細な分析結果を提示しています。また、銀行におけるITおよび業務上の目標と優先課題に加えて、IT投資と予算策定を巡る事情についても調査しています。さらに、サービス・オリエンテッド・アーキテクチャ(SOA)の台頭、コンプライアンス・規制要件の影響、セキュリティ関連プロジェクトの優先順位についても掘り下げて調べています。最終的にレポートでは、銀行が業務全般の核と位置づける「顧客中心主義」の分野を中心に取上げました。
「銀行が成功するには、規制や予算といった制約の範囲内でイノベーションを進める方法を学ばねばなりません」と語るのはセレント銀行プラクティスのシニアアナリストで本レポートの執筆者であるジェイコブ・イエーガーです。「イノベーションの形や規模は様々であり、全北米の銀行がそれぞれ自行に合ったイノベーションのニッチ分野を見つけ出すことに取組み、新規プロジェクトの優先順位を上手に立てる必要があります。銀行は、苦労して得たIT予算を差別化や顧客基盤の拡大、最終的には収益拡大の実現に向けて、有効に投資しなければなりません。」
本レポートは27図を含む全37ページで構成されています。