英国の投資アドバイザーによるモバイル/ソーシャル/オンラインツールの導入状況
2015/11/23
イザベラ・フォンセカ
Abstract
テクノロジーの導入状況が顧客層によってどのように違うか、サービス提供手段としてどのようなテクノロジーがどの程度利用され、受け入れられているか、など様々な視点から調査しました。
KEY RESEARCH QUESTIONS | |
1 | ファイナンシャルアドバイザーにとって、デジタルとは何か? |
2 |
ファイナンシャルアドバイザーの顧客対応にデジタルテクノロジーはどのように役立てられるか? |
3 | ファイナンシャルアドバイザーのデジタル化は現在どの程度まで進み、またどのように進展してきたか? |
デー タを分析することによって、ファイナンシャルアドバイザーのデモグラフィクス、その顧客基盤の構成、およびウェルスマネジメント・アドバイザリー業界全体 におけるデジタルテクノロジーの導入と実用化のスピードについて、より深く理解し、回答をさらに分析し、以下の事項について結果を得ました。
- 年齢、性別、実務経験別に見た、ファイナンシャルアドバイザーのテクノロジー能力
- アドバイザーとしての経験年数と、顧客の資産階層別に見た、利用されるテクノロジーツールの種類
- 顧客の各世代でよく利用されるテクノロジーツールは何か
- 平均的な資産規模と利用されるオンラインコラボレーションツールの関係
「顧客は様々なツールでのアドバイザーとやり取りを期待しており、アドバイザーの間でデジタルツールを採用する動きが広がっています。顧客を富裕レベルでセグメント分けし、この層にはこのチャネルで、と固定化したモデルは徐々に姿を消すでしょう」とセレントのウェルスマネジメントプラクティスのアナリストでレポートの共著者であるアシュレイ・グローバーマン は述べています。
「顧客がデジタルチャネルを利用してより複雑な取引を行う傾向は、特に次世代顧客の保有資産が増加するにつれ、加速するとみられます。投資アドバイザーがテクノロジーに詳しく高度な知識を持つ顧客層のニーズに今後も対応していくためには、特にタブレットを通じたモバイルツールの導入は不可欠になるでしょう」とリサーチディレクターでレポートを共同執筆した イザベラ・フォンセカは指摘しています。