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中南米における小規模保険会社のITトレンド

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2014/12/22

Abstract


中南米において、保険会社が抱えるIT関連のプレッシャー、プライオリティおよびプラクティスは各会社の規模によって異なります。同じ市場、同じ規制下であっても、小中規模の保険会社独特の企業カルチャーや能力に合わせた戦略や方策を導入する必要があります。

セレントはこの事実を念頭に置きつつ、中南米地域でビジネスを展開する小規模保険会社のCIOから収集した情報を検証し、結果をまとめました。

この地域の小規模保険会社が投資し、投資を検討している主要3分野は、①デジタル化 ②テクノロジーを活用したイノベーション ③基幹システムのリプレース・刷新となっています。

保険会社が基幹システムのアップグレード及び入れ替えを検討する目的は様々ですが、共通項として新製品の開発期間短縮、業務プロセスの合理化及び効率化、システムのコンフィギュアビリティ及びフレキシビリティの向上、長期メンテナンス費用の削減等が挙げられます。大半の保険会社では、基幹システムをこれまでのレガシーシステムから最先端システムへと移行していますが、保険契約管理システムの機能を拡充し、サービス・オリエンティド・アーキテクチャ(SOA)を採用して効率性と柔軟性の向上を追及している会社もあります。未開拓地域のプロジェクト、マイクロインシュランスなども、最新基幹システムの導入の促進要因となっています。

「小規模保険会社の投資額は大手、中堅と比較して小さめですが、投資を検討している主要3分野は、①デジタル化 ②テクノロジーを活用したイノベーション ③基幹システムのリプレース・刷新となっています。本レポートを、ITトレンドの今と将来的な方向性を把握する手段として役立てていただければ幸いです」とセレント保険グループのアナリストでレポートを執筆者したルイス・チパナは述べています。