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生保引受プロセス自動化:どこにいつ投資するのが有効か?【抄訳版】

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2016/05/17

Abstract

(英文レポート"Making Life Insurance Underwriting Investments That Pay Off "の重要部分を抽出し翻訳しました。)

引受け手続きの自動化は確実な業績改善につながる一方で、大幅なコスト増を招くおそれもあります。現状は?また、自動化への投資はいつ行うのがよいでしょうか。

KEY RESEARCH QUESTIONS
1 新規申請および引受け手続きのうち、自動化が可能な部分は何が違うのか?

2

生命保険会社は新規契約/引受手続きをどの程度まで自動化しているか?
3

引受手続きの自動化が進むと業績指標の改善につながるか?


引受けは保健会社の基幹業務です。保険会社の収益性を維持するためには、リスクを選定・評価するプロセスに加え、保険契約の販売と継続的なサービスの提供に必要なその他の業務プロセスが不可欠です。ここ数年、保険会社は基幹システムである保険契約管理システムのリプレースや引受けプロセスの自動化に注力してきました。

業務プロセスを自動化するにあたっては、システムの購入および実装、業務プロセスの変更に伴うハードコスト、様々なソフトコストなど費用が膨らむ可能性があります。また、引受業務を担当する社員やアウトプットを受け取るエージェントも大きな変化を求められます。

では、いつ自動化への投資を行えばよいでしょうか。引受け手続きのうち、自動化が業績改善につながる可能性が高いのはどの部分なのでしょうか。自動化プロジェクトに優先的に取り組もうとしている保険会社に向けた提言をまとめました。

「本レポートは保険業界における自動化の現状を明らかにしています。各保険会社は、自社の引受け業務の自動化レベルを競合他社と比較し、自社の自動化への投資が最大現の効果を生んでいるか判断してみてください」と、セレント保険プラクティスのシニア・アナリストでレポートの共著者であるコリーン・リスクは述べています。

「我々の予想どおり、手続きを自動化することで不備率(NIGO)やサイクルタイムといった主要指標は改善しています。自動化によって迅速で正確なデータ収集が可能になれば投資の価値はあると判断され、特に顧客サービスの向上といった保険会社の戦略的目標に合った成果が出ているケースはその傾向が強くなっています」とアナリストでレポートを共同執筆したカレン・モンクスは指摘しています。

引受け手続きを分類すると、22の構成要素に分けられます。各要素の自動化の進捗レベルは「最低限の自動化」から「概ね自動化」まで、多岐にわたっています。調査結果を自社の現状と比較する際の判断ツールとして利用していただければ幸いです。