IoT(モノのインターネット)に基づく保険を魅力的にするには?【抄訳版】
2017/06/15
Abstract
モノのインターネット(IoT)が損害保険業界の心を捉えています。IoTのユースケースである個人向け自動車保険のテレマティクスは、 業界内で標準的な商品になりつつあります。一方、他の分野でIoTに基づく商品を採用する動きはあまり進んでいません。
本レポートは、企業向け保険商品におけるIoTの採用スピードを加速させるための課題を明らかにし、それらに対応するために保険会社が何をすべきかを論じています。
多くの保険分野で、IoTの採用は保険会社の利益率の向上につながる可能性があります。しかし、保険会社がIoTに基づく保険商品を購入してもらうためには、インセンティブを提供する必要があるでしょう。多くの場合、それは保険料の引き下げになると考えられますが、何らかの形の安全性/損失管理サービスになる可能性もあります。
「金銭的な観点からいうと、IoTに基づく保険商品は魅力的な価値提案を提供できていないケースが多く見られます。そこで保険会社にとっては、保険料の割引以外に、保険契約者に付加価値を提供する新しいタイプの特典やサービスを合わせて提供することが課題になるでしょう」と保険プラクティスのリサーチディレクター、ドナルド・ライトは述べています。
保険契約企業にとっての目的