2016年 欧州のウェルスマネジメントのフロント・トゥー・バックオフィス・プラットフォームの導入動向
Abstract
本レポートはセレント、ウェルスマネジメント・プラクティスのアナリスト、アシュレイ・グローバーマンが執筆しました。
KEY RESEARCH QUESTIONS | |
1 | ベンダー発表によると、欧州におけるウェルスマネジメントのフロント・トゥ・バックオフィス・プラットフォームの新規販売件数は? |
2 |
直近の2年間に販売実績を伸ばしたベンダーは何社あるか? |
3 | 欧州のフロント・トゥー・バックオフィスベンダーとウェルスマネジメント業界の今後の展望は? |
フロント・トゥー・バックオフィスの製品を手掛けるベンダーは、フロントからバックまでをカバーする単一のインフラを提供していますが、その多くは企業買収を通じて同製品を提供するようになったものです。そのため、コンポーネントとの統合性にプライオリティが置かれ、オープンアーキテクチャであるため、ウェルスマネジャーはレガシーシステムと外部のその他のシステムをプラットフォーム上で統合することが可能です。また、フロントオフィス・プラットフォームと同じくモジュール方式のシステムであることから、フロントオフィスのみ、ミドル/バックオフィスのみ、あるいは特定のコンポーネントのみを導入することも可能です。
セレントは2013年に同プラットフォームのベンダーに関するレポートを発行し、13のベンダーについて紹介しました。その改訂版である2016年7-9月期のレポート「欧州のウェルスマネジメントテクノロジーベンダー:フロント・ツー・バックオフィス・プラットフォームの評価」ではそのうち11のベンダーと新たに加えた2つのベンダーを取り上げその特徴を明らかにしました。レポートではセレントのABCDベンダービューを使って、①テクノロジーの先進性②機能の幅③顧客基盤(顧客数)④顧客サービスの拡充度―の4つのカテゴリー別に各ベンダーの相対的なポジションをXY座標上に一目でわかるように表示しています。
データを収集する過程で、欧州域内の現在のみならず過去数年間におけるデータも入手し、それに基づき、欧州の同プラットフォームの市場と導入動向に関する概要を示しています。
レポートではRFIに対するベンダーの回答から得た情報に基づいて分析しています。ただ、同プラットフォームを手掛ける全てのベンダーが両方のレポートのRFIに回答を示しているわけではなく、片方だけに回答したベンダーも一部含まれています。最後に、レポートにはセレントによる推計値や予想値が数多く含まれており、データを解釈する際にはその点に留意する必要があります。