欧米保険会社のCIO/CTOのプレッシャー, プライオリティー,プロジェクト,プラン: 米国と欧州を比較
Abstract
米国と欧州の保険会社のCIOが取り組んでいる業務上の課題は共通していますが、人員配置やベンダーとの提携に関するアプローチには違いがみられます。
セレントの最新レポート「欧米保険会社のCIO/CTOのプレッシャー,プライオリティー,プロジェクト,プラン:米国と欧州を比較」は、セレントが2006年末に米国と欧州の保険会社46社のCIO/CTOを対象に行った調査結果をもとに、両地域の保険会社が2007年に取り組む活動、プロジェクト、課題や優先事項を比較・分析しています。
「業 務上の課題は概ね共通しています。米国と欧州の保険会社はいずれも市場ニーズへの対応に注力しており、特に迅速なサービスの提供と処理を重視しています。 こうした動きはITプロジェクトやeビジネス関連のその他プロジェクトに反映されています」とセレントのシニアアナリストでレポート執筆者の1人であるキャサリン・スタッグ・マーシーは述べています。
「米 国と欧州の最大の違いは、提携先ベンダーの利用方法です。欧州の保険会社はアウトソーシング関連投資の比重が高いのに対して、米国の保険会社は自社開発を 重視する傾向があります。さらに、米国の保険会社はベンダーのソフトウェア製品を購入するケースが多いのに対し、欧州の保険会社は提携ベンダーの協力を得 てカスタムメイドのアプリケーションを構築する傾向があります」とセレント保険プラクティスのマネージング・ディレクターで共同執筆者のマシュー・ジョセフォウィッツは述べています。
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出所: セレントによる分析 「データ管理は米国と欧州に共通するテーマです。世界中の保険会社は圧倒的な量の社外データに対処しつつ、顧客、商品、プロセスおよびリスクに関する社内データを効率的に処理しようとしています」と共同執筆者で保険プラクティスアナリストのアシュレー・エバンスは述べています。 レ ポート(全31ページ)は詳細な予算内訳、人員計画および人員比率、選好するテクノロジーとその利用方法、Webサービスとサービス・オリエンテッド・ アーキテクチャ(SOA)の利用状況、データ管理方法など幅広い分野をカバーしています。また、保険会社46社のCIOに対する調査結果を分析した21の 図表を掲載しています。 |