加盟店負担リワード(MFR)プログラム:カードイシュアーはロイヤルティプログラムの経費を収益に変えられるか?
A Case for Merchant-Funded Reward Programs
Abstract
(このレポートは2012年8月29日に"Can Card Issuers Turn Loyalty Program Costs Into Revenues?:A Case for Merchant-Funded Reward Programs "というタイトルで英文で発表されましたが、和訳版を2012年11月28日に発行しました。)
加盟店負担リワード(MFR:Merchant-funded rewards)向けプラットフォームは加盟店、金融機関、消費者の全てに明確な恩恵を提供する、まさに「ウィン・ウィン・ウィン」ソリューションといえるでしょう。金融機関の多くは既にMFRプログラムを導入しているか、導入を検討しています。同プログラムは、金融機関に期待通りの恩恵をもたらしているのでしょうか。また、将来像は?
セレントの最新レポート「加盟店負担リワード(MFR)プログラム:カードイシュアーはロイヤルティプログラムの経費を収益に変えられるか?」はMFRに関するレポートの第一弾で、MFRの定義とその進化の状況を明らかにし、参入各社を紹介しています。また、MFRプログラムの事例から、期待されたメリットが市場でどの程度達成されているかを評価しています。さらに、市場の現状を分析し、今後の方向性を予測しています。
加盟店負担リワード(MFR)と呼ばれるサービスは様々で、日替り限定のクーポンサイト(グルーポンなど)やカード保有者をターゲットに直接特典などを提供するサービス(Linkable Networks)、カード会社/決済会社固有のソリューション(アメリカンエクスプレスなど)、また第三者のプラットフォーム等、多種多様です。サードパーティのプラットフォームは加盟店を管理し、複数の金融機関にテクノロジープラットフォームを提供することで加盟店のサービス・特典などを金融機関のカード保有者に提供しています。
「加盟店、金融機関および消費者を結ぶ大規模なネットワークを構築するには時間と労力がかかります。MFRプログラムが全体として、いまだ目立った変化をもたらすことができない理由もここにあります。しかし、MFR市場は将来性があり、金融機関や加盟店の間で確実な普及拡大が見込まれ、既に注目に値する成功例もみられます」と、セレント銀行グループのシニアアナリストでレポートを執筆したジルビナ・バレイシスは述べています。
サードパーティのMFRプラットフォームベンダー(Affinity Solutions、Cardlytics、Cartera Commerce、edo Interactive、FreeMonee Network、Truaxis)やその他のプレーヤー(Linkable Networks)は、MFR市場の発展において重要な役割を担っています。本レポートの姉妹編、「加盟店負担リワード(MFR)プラットフォームの選定:MFRベンダーの徹底分析」では各プレーヤーについて詳しく紹介し、プラットフォームごとの違いを徹底的に分析しています。
本レポートは32p、11図と5表で構成されています。