日本の保険業界におけるIT投資動向:2011年
2011/08/11
孔慶順
Abstract
(このレポートは日本語で2010年5月31日に発表しましたが、2011年8月11日に"IT Spending Trends in the Japanese Insurance Industry: 2011"というタイトルで英文版を発行しました。)
日本の保険市場は東日本大震災の影響で多少の混乱はありましたが、その混乱が拡大することはありませんでした。日本の保険業界におけるIT投資額 は、2012年3月期こそ若干の減少が見られますが、その後は回復に向かい、緩やかな増加を維持していくものと、セレントでは予測しています。
セレントの最新レポート「日本の保険業界におけるIT投資動向:2011年」 では、日本の保険業界のトレンドを踏まえながら、そのIT投資動向について分析しています。セレントの予測では、日本の保険業界におけるIT投資額は 2011年3月期には6,425億円、2015年3月期には6,450億円にまで達すると予測しています。2010年3月期から2015年3月期の CAGRは0.38%と、ほぼ横ばい状態が続くでしょう。
出典:セレント
「日本の保険業界は、今回の震災を機に、BCPの見直しやグリーンITの導入などが加速し、今までクラウドコンピューティングや SaaSなどの導入に躊躇していた保険会社も導入を検討せざるを得ないでしょう。」とセレントのアジアグループのアナリストで、本レポートの執筆者である孔慶順は述べています。
本レポートでは、日本の保険業界における市場トレンドおよびITトレンドについて詳しく分析し、保険会社とベンダーに向けて、今後の戦略を提案しています。