中南米における保険モバイルアプリケーション:生保編
2014/02/28
Abstract
中南米の生命保険会社ではモバイル機器の使用が急速に普及しています。本レポートでは中南米の生命保険会社が提供するモバイルアプリケーションの利用状況と機能の概要について分析しています。
セレントは保険会社169社を対象にモバイルアプリケーションの提供の有無を調査し、域内20カ国に拠点を置く大手保険会社10社については詳細に、モバイルアプリケーションが、利便性と価値を提供しつつ、保険会社と顧客の関係強化にどう役立てるかを探りました。
「保険会社にとってモバイルアプリケーションの導入は、販売、保険金請求、保険料徴収といった中核業務の統合を可能にする格好のチャンスといえるでしょう。業務統合によって効率性の改善と同時に顧客経験を向上し、最終的には増収・増益率や顧客維持率といった業績の改善にもつながるはずです」と、セレント保険グループのアナリストでレポートを共同執筆したルイス・チパナは述べています。
「中南米ではスマートフォンがすっかり定着し、年齢層にかかわらずモバイル機器の利用は一般的になりつつあります。保険会社もこうしたビジネスチャンスを無視できなくなっていますが、モバイル市場における戦いはまだ始まったばかりです」と、シニアアナリストでレポートの共同執筆者であるホアン・マツィーニは指摘しています。
レポートでは、中南米の生命保険業界におけるモバイルアプリケーションについて、具体的にはその機能、トレンド、課題、ビジネスチャンスのほか、普及率や顧客経験についても取り上げています。