韓国金融機関から見たソーシャルメディアの可能性
Abstract
(このレポートは日本語で2011年12月20日に発表しましたが、2012年3月19日に"The Reality and Promise of Social Media for South Korean Financial Institutions"というタイトルで英文版を発行しました。)
ソーシャルメディアが世間をにぎわせていますが、韓国の金融機関もそれを見逃すはずがありません。2011年に入り、韓国でもソーシャルメディアを利用し、顧客とのコミュニケーションを図る金融機関が圧倒的に増えてきました。
セレントの最新レポート「韓国金融機関から見たソーシャルメディアの可能性」 では、韓国国内の金融機関がソーシャルメディアをどのように活用しているのかについて分析しています。韓国では、スマートフォンの急速な普及とともに、 ソーシャルメディアの人気も急速に拡大しました。そして、ソーシャルメディアを一過性のトレンドとしてでなく、これからのビジネス機会につながると見てい る金融機関は多いようです。
韓国の金融機関の多くは、ソーシャルネットワーキングサービス(SNS)を導入していますが、その利用方法は まだ限定的です。顧客とのコミュニケーションツールや各金融機関の宣伝といった広報ツールとしての利用が多く、拡大するソーシャルメディアの可能性を十分 に活用しているとはいえません。
出典:セレント
「金融機関がソーシャルメディアを導入する際、ただのコミュニケーションツールとしてだけではなく、ビジネス機会につながるツールとして捉えるべきであり、戦略的なアプローチが不可欠です」とセレントのアジア金融サービスグループのアナリストで、本レポートの執筆者である孔慶順は述べています。
本レポートでは、韓国国内でのソーシャルメディアの普及状況をもとに、金融機関に対して実施した調査結果をまとめています。また、調査結果をもとに、今後、金融機関がソーシャルメディアをどのように活用していくべきかを提案しています。