2012年 アジア太平洋地域の9つのベンダーが手がける生命・年金保険イラストレーションシステム
A Sketch of Nine Vendor Systems
Abstract
今日のイラストレーションシステムをめぐる主なトレンドとして、イラストレーション作成の重視、モバイルデバイスの利用、ユーザーレベルでの設定に加え、ストレート・スルー・プロセッシングを可能にする上位/下位システムの統合を促す動きなどが挙げられます。
セレントの最新レポート「2012年 アジア太平洋地域の9つのベンダーが手がける生命・年金保険イラストレーションシステム」は、アジア太平洋地域で入手可能な、生命・年金保険向けの9つのイラストレーションシステムを取り上げ、そのうち6つについては詳しい特性を、3つについては一部の特性を紹介しています。
今日、生命保険のイラストレーションシステムに求められているのは、使い勝手のよさ、視覚的なインパクトの強さ、販売促進につながる最新で正確な商品情報などです。現在市場に投入されているベンダーのイラストレーションシステムのトレンドとしてみられるのは、機能の多様化、イラストレーション作成の重視、ユーザーレベルでの設定ツール、モバイルデバイスやタブレットを通じたイラストレーションシステムの利用などです。さらに、最新のイラストレーションシステムはPOS(販売時点情報管理)システムと包括的に統合し、保険契約管理のバックエンドシステムに接続して新規契約のストレート・スルー・プロセッシングを実現しているケースが多くなっています。
「保険会社は、新規契約の処理能力の向上を図っています。そこで最優先されるのは、サイクルタイムの短縮、コスト削減、新規契約業務全体の効率化を可能にするシステムでしょう。そのため、イラストレーションシステムとニーズ分析、適合性、新規契約システムとの連携を強化し、再入力を減らして処理を自動化することを目指しています。当然ながら、一部の大手ベンダーはイラストレーションシステムにこうしたより幅広い機能を持たせています」」とセレントのアジアフィナンシャルサービスグループのシニアアナリストでレポートを執筆したウェンリ・ユアン は述べています。
レポートではまず、生命・年金保険向けイラストレーションシステムの概要を明らかにしています。次に、主要トレンドのいくつかを取り上げ、説明しています。また、ベンダー9社、すなわちAXEのAxelerator Life New Business、EAB SystemsのiQuote、eBaoTech CorporationのeBaoTech SalesPlatform Suite、Polaris Financial TechnologyのBenefit Illustration System、SinosoftのSales Support System、Mphasis WydeのWynsure、AETINSのISF Illustrate、iPipelineのIllustrations、SapiensのALISのイラストレーションの特性・機能を紹介しました。各システムの概要を比較し、各ベンダーの会社情報、製品の情報と機能、プログラム言語やサポートプラットフォームといった主なシステム仕様、既存顧客からのフィードバック(全機能・特性を紹介しているシステム)などの詳細も掲載しています。最後に、システムのテクノロジー特性と各ベンダーの市場での活動を比較し、保険会社がベンダーのイラストレーションシステムを評価するにあたって解決すべき主な疑問点を示しています。