損害保険における損失管理と保険料監査システム
2021/06/07
2021年北米スペクトラムレポート: VendorMatchの活用
Abstract
損失管理と保険料監査という保険会社の2つの職務は、ビジネスプロセスでは二次的な役割を果たすことが多いが、保険会社の引き受け業務と顧客サービス戦略の重要な一部であり続けている。この2つの職務は、保険契約者から情報を直接収集することを目的としており、得られた情報は引受けおよび保険料設定プロセスにおいて利用されている。また、保険契約者に直接アクセスすることから、これらの職務が顧客エクスペリエンスにおいて重要な役割を果たす可能性もある。
損失管理では、リスクの正確な特定/ 管理/ 削減に必要なデータ収集と、差別化されたカスタマーサービスの提供の両方に重点が置かれている。保険料監査では、保険会社が保険料を算出するために正確な情報を保持できるようにすることに重点が置かれている。多くの場合、これら2つの職務は組織内の異なる部署に置かれ、職務のニーズはそれぞれ異なっているが、2つの職務をサポートできるテクノロジーは一部重複しており、場合によっては同じ商品で提供される。
本レポートでは、損害保険会社が北米で利用可能な損失管理システムと保険料監査システムの概要を示す。また、セレント・エグゼクティブ・リサーチパネルのメンバーを対象に最近実施した損失管理/ 保険料監査ソリューションの利用に関する簡単な調査から得たデータも紹介する。