中小企業向けオンラインバンキングの最新トレンド
Top Trends in Small Business Online Banking
Abstract
中小企業向けバンキングサービスは、いまだ遅れているのが実情です。この分野でカスタマイズされた最適な顧客サービスを提供するためには、新たなデジタルバンキングツールを取りそろえる必要があります。
中小企業向けオンラインバンキングは、あまりにも長い間停滞が続いています。インターネットの進化に伴い、ユーザーは様々な双方向機能を利用できるようになりました。しかし残念ながら、銀行業界はそうした進化に適応しきれておらず、顧客から時代の流れに遅れないよう求める声が出始めています。セレントの最新レポート「デジタル中小企業向けオンラインバンキングの最新トレンド」は既に普及しているものや初期段階にあるもの、今後3~5年以内に影響を及ぼすとみられるものなど、様々な段階のオンラインバンキングサービスについて解説しています。
次世代の中小企業向けオンラインバンキング・ソリューションもいくつか出始めていますが、まだ主流といえる段階ではありません。銀行が顧客のセグメント化を進め、マルチデバイス環境を導入するのに合わせて、こうした製品が少しずつ投入されており、今後もさらに進化するでしょう。多くの金融機関は、オンラインへの対応が十分でないことを認識し、「なぜこれまで対策を講じてこなかったのか、現時点でどのような対応が可能か、そして常に拡大し続ける顧客のニーズにどうすればスムーズに対応できるか」という問いに直面しています。大口顧客や大企業向けバンキングのプロジェクト予算が拡大傾向にある中、中小企業向けサービスについては後回しになっている状況は続いており、また、銀行以外の金融機関が革新的なツールやソリューションを開発して懸命に取り組んでいることから、ますます状況は厳しくなっています。
「中小企業向けバンキングはかなりの混乱状態にあります。銀行は、中小企業顧客に、中小企業専用のオンラインソリューションを導入すればいいのか、はたまた、大企業向けキャッシュマネジメントソリューションを適応させるべきなのか、いまだ判断できずにいます。中小企業はカスタマイズされたサービスを求めており、各行独自のニーズを考慮した快適なサービスを望んでいます」と、セレント銀行グループのシニアアナリストでレポートを執筆したジェイコブ・イエーガーは述べています。
本レポートは27p、10図と3表から構成されています。