ソーシャル・クレジット・スコアリング:融資判断材料をソーシャルネットワーク上のデータから【抄訳版】
2015/11/05
Abstract
(このレポートは2015年11月5日に" Making Lending Social Again: Social Credit Scoring" というタイトルで英文で発表されましたが、抄訳版を2016年5月10日に発行しました。)
※ダウンロード: レポート(日本語)=抄訳版レポートファイル 、(英語)=原文レポートファイル
貸金業者としてスタートし、後にテクノロジー企業へと変貌を遂げ、企業や金融機関がオルタナティブデータを使って顧客の性格判断と本人確認を行えるようサポートするある企業を紹介します。
KEY RESEARCH QUESTIONS | |
1 | Lenddoのケースを分析することはなぜ有意義なのか? |
2 |
Lenddoのビジネスはどのようにして成り立っているのか? |
3 | Lenddoの主な差別化要因は何か? |
ここ数十年間、我々は自らの信用実績に基づいてお金を借りてきましたが、信用実績のない人がお金を借りる場合はどうすればよいのでしょうか。その答えとして、ソーシャル・クレジット・スコアリングという手法が浮上しています。
本レポートは、新興中間層がソーシャルメディア上での自らの影響力に基づいて信用度を構築できるしくみを世界で初めて採用したオンラインプラットフォームの1つである、Lenddoのビジネスケースについて分析しています。同社はまた、企業や金融会社がオルタナティブデータを使って顧客の性格判断と本人確認を行えるようサポートしています。
「世界の公的・民間セクターでフィナンシャル・インクルージョン(金融包摂)が取り沙汰される今、非伝統的なデータスコアリングは貸し出しリスクを軽減する有効なツールになりつつあります。また、デジタルの世界における新たな評価ツールとして、銀行だけでなく、信用度を判断材料として必要とするその他の業界でも用いられています」とセレント銀行プラクティスのシニアアナリストでレポートを執筆したホアン・マツィーニは述べています。