テクノロジートレンド・プレバイザリー: キャピタルマーケッツ2022 - Q1編
2022/03/15
Abstract
キャピタルマーケッツ業界は、新型コロナウイルスのパンデミック時に積極的な役割を果たし、世界中でリファイナンスや新規資金の調達、投資の再配分を検討している企業や政府を支援してきた。感染拡大を受けて景気刺激策が実施され、取引が増加したことで、実質的に経済は上げ潮になり、業界全体で大半の企業の業績が好転した。しかし、デジタルトランスフォーメーション(DX)に関して言えば、現在は「(テクノロジーを) 単に持つもの」と「豊富に持つもの」に分かれている。一部では、パンデミックに見舞われた際に新興テクノロジーを熟知して使用していた金融機関が競合他社に対するリードを広げるといったケースもあった。
しかし、パンデミック前からの高い利益率と競争圧力が続いているため、レースはまだ終わっていない。業界のリーダーたちは手数料プールの継続的な拡大を予想しており、また運用資産 (AUM) も大幅に増加していることから、すべての金融機関にとって好機が到来している。
セレントは、2022年にキャピタルマーケッツのエコシステムの参加者 (セルサイドとバイサイド、マーケットインフラを含む) がテクノロジーの優先事項を選定する上で検討すべき5つの広範で影響力の大きい分野を特定した。これらの分野は、現行のビジネスモデルを変革し、カスタム化の進んだ次世代の顧客向けソリューションを提供するために不可欠なビジネスプロジェクトを示している。
目次
- イントロダクションとマーケッツレビュー
- テクノロジーの推進要因とトレンド
- 深く掘り下げた調査とケーススタディ
- 関連するセレントのリサーチ
PexelsのSamuel Walkerによるサムネイル写真を含む