総合管理口座(UMA)のアウトソース・プログラムであるターンキー・アセット・マネジメント(TAMP)はUMAビジネスへの足がかり
Abstract
富裕世帯やそのファイナンシャル・アドバイザーの間では総合管理口座(UMA)をポートフォリオ管理モデルとして選択する動きが急速に広がってお り、ターンキー・アセット・マネジメント・プログラム(TAMP)を採用する独立系ファイナンシャル・アドバイザーが急増するとみられます。
セレントの最新レポート「総合管理口座(UMA)のアウトソース・プログラムであるターンキー・アセット・マネジメント(TAMP)はUMAビジネスへの足がかり」で、金融機関がUMAビジネスに簡単に参入するための手段としてTAMPを導入しているとの見方を示しています。UMAビジネスの口座体系と顧客基盤はハイエンドのマス富裕層、富裕層および一部の超富裕層向けサービスを提供する上で最適といえるでしょう。TAMPを利用することで、金融機関はテクノロジーまたはサポート体制への新規投資をほとんどすることなくUMAビジネスに参入することが可能になります。
TAMPによって運用されている顧客資産は既に3億2,000万ドル近くに達し、UMA資産残高全体の5%を超えています。特にUMAは、TAMPの普及が最も急速に拡大している分野といえます。
本レポートはセレントが発行するUMA関連レポートの第2弾で、TAMPの特徴、主要コンセプトの概要、様々なTAMPプロバイダーの商品ラインと特性の詳細などを明らかにしています。また、他社との差別化を実現しているTAMPプロバイダーのサービス画面の例を紹介しています。
「富裕層向け資産運用会社にとっては、テクノロジーの進化に加え、サービスプロバイダーがUMAの様々なメリットをどの程度生かしきれているかが差別化要因となるでしょう。現時点で既存のUMAテクノロジープロバイダーのプラットフォームやオーバーレイツールを利用していない金融機関にとって、TAMPは今後数年にわたり最適なソリューションになるとみられます。我々はUMAがウェルスマネジメント分野における最善のサービスであり、TAMPの導入によって競争力の高い商品ラインの短期間に構築することが可能になると確信しています」とセレントのウェルスマネジメント・プラクティスのシニアバイスプレジデントであるロバート・J・エリスは述べています。
レポートでは、TAMP市場の規模と運用資産全体に占める割合を明らかにしています。また、UMAコンポーネントの予想成長率、TAMP導入によるメリットとデメリット、金融業界およびウェルスマネジメント業界の再編による影響、資産運用モデルに対する金融機関と顧客の選好度の強まりとその影響、独立系コンサルタントが果たす役割の拡大などについて論じています。さらに、主なTAMPプロバイダー9社(ADVISORport、Brinker、Curian、Envestnet、FundQuest、Genworth、Lockwood、Prudential WMS、SEI)とその他の中小プレーヤー2社について特徴を紹介しています。
本レポートは25図と3表を含む全44ページで構成されています。