非銀行による金融サービスの成長を促進する外的要因は何か?
2016/09/09
Abstract
本レポートは、フィンテックスタートアップ企業による法人財務管理部門向け金融ソリューションの普及状況、人口動態、経済的影響力、規制環境、テクノロジーの進化といった外的要因が及ぼす影響、銀行とフィンテック企業が競合関係から協調関係へとシフトしている現状―について論じています。
KEY RESEARCH QUESTIONS | |
1 | 銀行以外による企業向け財務管理サービスの追い風となっている外的要因は? |
2 |
銀行以外の金融サービス業者による企業の財務部門向けサービスにはどのようなものがあるか? |
3 | 銀行は革新的な財務サービスを提供するため、銀行以外の金融サービス業者とどのように連携しているか? |
フィンテック企業はその敏捷性がメリットですが、対する企業の財務部門はフィンテック企業の信頼性、安全性、コンプライアンスおよびリスク要件に合致するか、銀行以外の金融サービスを利用することのリスクとメリットのバランスを見極めようとしています。そのためには、以下の点を実践すべきでしょう。
- その機能を十分に理解する。
- ブームの先を見越す。
- 提携相手を疑ってみる
フィンテック企業は財務の一分野で成功を収めつつありますが、一方、銀行は総合的な販売チャネルを通じて金融サービス全般を顧客に提供できるという優位性を維持しています。
「フィンテック企業は伝統的なコーポレートバンキング・サービスをアンバンドリング化し、最新テクノロジーを使って革新的な財務ソリューションを提供しています。とはいえ、フィンテック企業は、顧客企業の複雑なニーズに応えてきたユニバーサルバンクの経験は一昼夜で得られるものではないことを理解しており、様々な革新的モデルを通じて銀行との連携を進めています」とコーポレート・バンキング・プラクティスのシニア・アナリストのパトリシア・ハインズは述べています。
本レポートは18p、7図で構成されています。