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生命保険コアシステムベンダーのIoT計画

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2016/11/30

Abstract

KEY RESEARCH QUESTIONS
1 生命保険のコアシステムを手掛けるベンダーのIoT対応はどの程度進んでいるか?

2

投資の優先分野はどこか?
3

コアシステムベンダーはどのようなIoT機能を提供しようとしているか?

モ ノのインターネット(IoT)は保険のバリューチェーンのあらゆる部分に変革をもたらす可能性があります。一方で、IoTによってコアシステムには統合・ 処理されるべき大量のデータが送られてきます。本レポートでは、生命保険のコアシステムベンダーがIoTを実現するためにどのような取り組みをしているか 明らかにしています。

センサーからの情報は保険をめぐる様々な要素に不可欠になっており、今後ますますその傾向は強まるでしょう。IoT 対応のソリューションを備えていなければ、太刀打ちできなくなるという現実をベンダーは認識し、今後5年間に影響が予想されるIoT機能に投資を続けてい ます。

多くのベンダーは顧客とのやりとりを通じて、顧客が思い描いているIoTソリューションを理解し、プルーフ・オブ・コンセプト(概念実証)を推し進め、試験運用を行い、また、ソリューションの共同開発を進めているケースも見られます。

保険の業務分野のうちIoT対応によってより大きな価値が得られると考えられているのは保険金請求で、商品開発・管理と保険契約サービスがこれに続いています。

「ベンダーが最新の製品投入を目指す際には、製品化のニーズと研究開発予算の抑制といった相反する圧力がかかることが予想されます。IoTの多くの要素は進化の途上にあり、保険会社とベンダーは、今後も継続的に協力して、最適な保険商品・サービスの完成を目指さなくてなくてはなりません。IoTの進化の過程では、規制当局や消費者が、『ここまでなら許せる』と判断した『侵害』のレベルが、生命・損害保険におけるIoTの実行度を決定づけることになるでしょう」と保険プラクティスのシニア・アナリストであるホアン・マツィーニは述べています。